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コルカタの路面電車に乗ろう

 インド唯一の路面電車に乗車  【インド】


☆スピード遅い、乗り心地最悪、でも楽しい。

コルカタ(旧名:カルカッタ)に残るインド唯一の路面電車。
その歴史は、1873年(明治6年)に開通した馬車鉄道に始まる。
電車の運転を開始したのは1902年(明治35年)から。
ちなみに日本で電車が営業運転を開始したのは1895年(明治28年)からだ。
現在は
CTC(Calcutta Tramways Company Limited)が運行している。

昔はデリーやチェンナイにもあったそうだ。
それらの都市の路面電車も早いうちに廃止され、コルカタだけの状態が続いてきた。
残ったコルカタの路面電車も、状況は悪いように見える。
線路や車両などの施設はガタガタ。
道路は渋滞し、走るスピードはかなり遅い。
そして路線は次々と縮小されていった。
全線廃止は時間の問題?




それではエスプラネードのトラム・ターミナルに行ってみよう。





ちょうど電車が通りを横断してトラム・ターミナルに入っていくところ。
ドアは開けっ放しというより、元から付いてない。


このトラム・ターミナルが実に広大なのだ。
航空写真で見てみよう。
公園みたいになっていて、そこに砂利道があるけど、そこは
ほぼ全部線路。



大きな地図で見る


コルカタの路面電車は2両連接車。
運転席は片方にしかなく、ターミナルの中のループ線を通って方向転換をするのだ。


そして、2両あるうちの前の車両は1等車。
後ろの車両は2等車。
1等と2等がある路面電車なんて、聞いたことがない。






線路が縦横に走るターミナルの中。
電車だけでなく、一部はバス停にも使われている。
電車も古いが、バスも古い・・・。






ターミナルの奥に停められていた電車。
事業用なんだろうけど、いったい何に使うのだろう。
走っているところをぜひ見てみたいな。






それでは電車に乗ってみよう。
電車の前面に方向幕のようなものがあるけど、そこには何もない。
運転席からぶら下がる系統番号の札が目印だ。
ちなみに運転席に窓ガラスは入っていない。
金網が張ってあるだけだ。


それから、電車が到着したときにノンビリしてはいけない。
完全に止まらないことがあるからだ。
スピードが落ちたら乗り込もう。
ドアは付いていないから、いつでもオープンだ。
ただし、ケガをしないように。






乗ったのは後ろの2等車。
車掌さんに行先を告げて切符を買おう。






1等車の車内はこんな感じ。
大きな違いは、1等車には扇風機が付いていること。






コルカタの街をゆっくり進んでいく。
後ろに運転席はないので、ちょっとした展望席だ。






反対側の電車とすれ違う。
レールの間から石畳が見える。
石畳の道にアスファルトを塗っただけなのだろう。






この辺りは道路全体が石畳。
ただ、1つ1つの石が小さい。
レンガくらいの大きさの石が並べられている。






交差点では電車が渋滞中。





それにしても乗り心地は最悪だ。
たいしたスピードも出ていないのに、ガツンッガツンッと下から突き上げるのだ。
台車のバネが効いていないのか?
そして時々、ガッタン!と落ちるような衝撃が。


その原因がコレ↓





レールの継ぎ目がずれてしまっている。
こんな線路の状態だから脱線も多いそうだ。
アスファルトに車輪が通った跡もよく見られる。



こんどは町の中を走る路面電車を見てみよう。
渋滞でなかなか前に進めないでいる。






これ、いつの時代の写真だ!?
白黒にしたらわからなくなるかも。






渋滞の原因の1つが人力車。
コルカタではまだまだ現役だ。






次はトリーガンジの車庫へ。





この黄色の電車、運転席がへこんでない?
そんなことは電車が動けば無問題。






あっ、新型車両!

でもよく見れば車体の後ろは他の電車と同じ。
運転席の顔だけ変えたみたいだ。






なんで車庫の中に入っていられるんだ?

それはここが停留所だから。
車庫の中の一角に停留所があるのだ。
車庫の門から自由に出入りできてしまう。
奥の方には行かれないけど。






トリーガンジから電車に乗り、再びエスプラネードへ。
すっかり真っ暗になり、屋台の照明だけが周りを照らす。






真っ暗なトラム・ターミナルで発車を待つ電車。
本当に真っ暗。
足元には気をつけて。






30年前の計画では、空港まで延長するつもりだったようだ。
もちろん実現してないし、見込みもない。

そして現在。
路線は縮小傾向にあるけど、この流が止まりますように。


2005年12月


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