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サバ州立鉄道に乗ろう

 ボルネオ島唯一の鉄道に乗車  【マレーシア】


☆コタキナバル空港のすぐ横がサバ州立鉄道の始発駅。

ボルネオ島のマレーシア領側で最大の都市コタキナバル。
玄関口であるコタキナバル空港は、中心部から南へ約7kmの場所にある。
その空港のすぐ横にあるのがサバ州立鉄道の始発駅、タンジュン・アル駅だ。




大きな地図で見る


サバ州立鉄道はタンジュン・アル〜テノム間、134kmを結ぶ鉄道。
最初に開通した区間は1896年(明治29年)、ビューフォート〜ウェストン間
(現在この区間は廃線)。
コタキナバルの中心地ジェッセルトンに乗り入れたのが1902年(明治35年)。
1905年(明治38年)には現在の路線が完成した。
100年以上の長い歴史がある路線なのだ。

その後1974年(昭和49年)にジェッセルトン駅が廃止され、タンジュン・アル
駅が始発になっている。
ちなみに北ボルネオ鉄道は、サバ州立鉄道の線路を走るSL列車のこと。





宿泊していたコタキナバルのホテルからタクシーに乗り、タンジュン・アル駅に
やってきた。
実はこの時、事前に時刻表の調べがついていなかった。


列車の本数は?
発車時刻は?



駅に掲示してある時刻表を見てみたら、「意外と本数があるじゃないか」


終点まで列車で行って帰ってこれるな。
ほっと一安心。
テノム駅までの乗車券を購入、ホームに行くと古いディーゼルカーが待っていた。






たった1両のディーゼルカーは、3分の1が荷物室。
残りの客室にはボックスシートが並ぶ。
窓は小さく、開く部分も少ない。
もちろん冷房なんてない。
途中からかなりの混雑になり、車内はかなり暑かった。






タンジュン・アル駅から約2時間でビューフォート駅に到着。
乗客が全員降りてしまった。
ここが終点だと言う。



あれ?
テノム駅まで直通じゃなかったの?


掲示されていた時刻表には、1列でテノム駅までの時刻が表示されていた。
それで1本の列車でテノム駅まで行かれると思いこんでいたのだ。
ちなみに駅や車内の案内放送、列車の行先表示などは一切ない。

うーん、やられたな。
しかしこんなことで怒っていては外国の鉄道に乗れない。




ビューフォート駅に停車中のタンジュン・アル駅からの列車。
後ろの駅舎がやけに立派だ。






反対側のお顔はこんな感じ。
窓がない部分はトイレ。






運転席。

ハンドルの下にある機器箱がでかい。
運転士が座ったとき、足の置き場に困るのではないかと余計な心配が。

それから、そこのメーター類は生きているのか?
メーターにつっこんだボロキレがシュール。






ビューフォート駅はホームが4番線まである。
番線の表示なんてないけど。


後ろには広い車庫がある。
列車の本数が少ないのにもったいない。
昔はたくさんの列車と人で賑わっていたのだろうか。


それにしても、テノム行きの列車はまだか?





車庫で休む車両たち。

真ん中のディーゼルカーが最新型?
後ろのちっちゃい客車、かなり古そうだなぁ。
テノム行きの列車はどんな車両なんだろう。






ボーフォート駅に着いてから約1時間、やっと列車が入ってきた。
折り返しテノム行きになる列車だ。
ディーゼル機関車の後ろには貨車が1両。
その後ろには古い客車!






乗り降りする乗客たちでホームが一瞬だけ賑わう。





小さな客車の車内はご覧の通り。
こんな古い客車が現役だなんて。
床は板張り、ドアや窓枠だって木製。


そしてトイレが最高にイカしている。
床に丸い穴が開いているだけなのだ!
写真を撮ってこなかったことを後悔・・・。





ディーゼル機関車を付け替えたらすぐに発車。
ひょろひょろの線路を進んでいく。






白煙を上げてボルネオのジャングルの中へ。
この沿線には道路がない。
そんな山の中を進んでいくのだ。






ジャングルの中の川に沿って進んでいく。





ビューフォート駅から約2時間、テノム駅に到着。
ホームがあるだけで駅舎がない。






実はここは降車ホーム。
この先の踏切を越えると乗車ホームがあり、駅舎だってちゃんとある。
ぜいたくな造りをしているな。



このディーゼル機関車、どことなく日本のに似ていると思うんだけど。
よーく観察したら、
「NIIGATA」のプレートがあった。
新潟鉄工所製のディーゼル機関車だったのか。
こんな山奥のローカル線で、日本製の機関車が走っているとは。






乗車ホーム側に移動した列車。
右側には小さな車庫がある。






車庫の中を拝見。

左は古いディーゼル機関車。
右には小さな保守用のモーターカー。
この小さいのでジャングルの中を走ったら楽しそうだな。






テノム駅の駅舎は大きな屋根があるだけ。
切符売場と駅事務室はプレハブ小屋だ。






さて、帰りの切符を買おう。


「たんじゅん・ある、わん!」

「ノー。ビューフォート」


発音が悪くてうまく伝わらなかったか?
こっちもマレー語なんてわからないしなぁ。



「あい うぉんと ごー とぅー たんじゅん・ある!」

「ノー。ビューフォート」

「ちぇんじ とれいん あっと びゅーふぉーと。
 ごー とぅー たんじゅん・ある!」


「タンジュン・アル ノー トレイン。 オンリー ビューフォート」


な、なにぃ〜っ!!


タンジュン・アルまでの列車は無いのか!?
時刻表に表示してあった列車はなんだったんだ!?


今日中にコタキナバルまで帰れるのか?
ビューフォートからバスとかあるんだろうか?
最悪の場合、タクシーを使うか。
しかしビューフォートからコタキナバルまで90kmあるぞ。
タクシーに乗ったら、いったいいくらかかるやら・・・。


暗い気持ちでビューフォート行きの発車を待つ。


はぁ〜〜・・・(;−_−)





ボーフォート駅に到着し、駅前に出てみた。
路線バスとかあるかな・・・?



「KK! KK!」


オヤジたちが呼び込みをしている。
地元ではコタキナバルを「KK」と略して呼ぶのだ。



おおっ、帰れるぞ!


オヤジたちは乗合タクシーの運転手だった。
コタキナバルまでいくらするんだろう?
おそるおそる料金を聞いてみる。



聞いてビックリ、約700円!


90kmもタクシーに乗って700円。
列車に比べれば物凄く高いけどね (^‐^;)
おかげ様で無事に帰ってこられました。

2005年5月


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