2009.9  



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湯ノ口温泉のトロッコ列車に乗ろう

 閉山した鉱山で活躍していたトロッコ列車  【三重県】


三重県の山奥、和歌山県と奈良県の県境にも近い湯ノ口温泉。
ここには1978年(昭和53年)に閉山された紀州鉱山があった。
そこで使われなくなった鉱山鉄道が現在でも観光鉄道として毎日運転されている。
しかも現役時代とほぼ変わらない姿らしい。
だけどそこへ行くには紀勢本線熊野市駅から路線バスが4往復だけ。
そんなことにもめげず、トロッコ列車の瀞流荘駅にやってきた。







瀞流荘駅に停車中のトロッコ列車。
これが鉱山鉄道を走っていた車両たちだ。
中でも平べったい機関車が特徴的。
排気ガスを出せない鉱山の中を走るので、動力にエンジンは利用できない。
なので、機関車の動力源はバッテリー。
充電して走る電気自動車が最近話題だけど、鉄道界ではずっと昔から採用済み。







運転席のスペースはこれだけ。
車体のほとんどはバッテリーのスペース。
このボディの中にはバッテリーがたくさん入っている。







機関車の後ろには小さな木製客車が4両。
どのくらい小さいかと言うと、車内で立つことができないくらいの小ささ。
ちなみに連結器は太い鎖が1本だけ。
車体の下から突き出る2本の棒は、前後に揺れたときに衝撃を和らげる緩衝器。
緩衝器と言ってもバネが仕込まれている訳ではなく、ゴムが付いているだけ。







客車の車内は狭くて簡素。
壁と天井は柱むき出し、照明は1つだけ。
低いベンチには座布団付き。
鉱山が操業していた頃は窓が無く、改造して取り付けたそうだ。







湯ノ口温泉駅に向けて出発!
線路は複線だけど使用しているのは1線のみ。
小さな橋を渡ると、すぐにトンネルへ。







トンネルの中をゴトゴトと。
スピードは大して出ていないけど、乗り心地は良くない。
レールの継ぎ目とかの振動が直接お尻に響くのだ。
これだとたぶん、客車にサスペンションは無い。







長いトンネルを抜け、地上へ。
だけどその地上区間はとても短い。
それと前のトンネルから線路に沿って黒いパイプが延びている。
これは坑道で湧出した水を外へ排出するためのもの。







一瞬の地上区間を抜け、再び長いトンネルへ。
1本目のトンネルよりもずっと長い。
そして暗くてよく見えないけど、分岐するトンネルがいくつもある。
これは鉱石を掘り出す坑道につながるトンネル。
この下の地下400mまで、使われなくなった坑道が張り巡らされているそうだ。







トンネルを抜けると左にカーブした小さな鉄橋へ。







その鉄橋の上が終点の湯ノ口温泉駅。
線路はまだまだ続いていて、鉄橋の先のトンネルに吸い込まれている。
ただしトンネルには柵がされ、列車はこれ以上進むことができない。







湯ノ口温泉駅に着いたらすぐに入換え作業開始。
機関車を客車の反対側に付け直すのだ。
まずは後ろから客車を押し、さっき通ってきたトンネルに逆戻り。







客車を切り離し、機関車は側線へ。
その後、客車を湯ノ口温泉駅のホームへ戻す。
機関車は側線に入ってしまっているので、動力は人力で!







客車をホームに停めた後、機関車をトンネルへ。
そしてポイントを切り替え、バックして客車に連結。
これで入換え作業終了。







あとは発車を待つのみ。
しかしこのときの折返し時間は1時間。
その間は温泉に入れるので、帰りの時間までひとっ風呂。
源泉掛け流しの良い風呂ですよ。




ちなみにトロッコ列車往復と入浴券がセットの切符が瀞流荘駅で売っています。

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