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ミラノ(現在の気象状況) |
☆次は国際列車でミラノに行こう。 RIVIERA DEI FIORI号はニース〜ミラノ間を結ぶ国際列車。 フランス・モナコ・イタリアの3カ国を走る。 列車名のイタリア語を日本語に直訳すると『海岸の花』。 RIVIERA(リヴィエラ)が海岸を意味している。 また、リヴィエラは地中海沿岸地方の名称でもある。 だけどリヴィエラと聞いて思い出すのは森進一。 『おふくろさん』を歌わせてもらえない森進一。 ということで今回のBGMは『冬のリヴィエラ』で。 モナコでの有意義な滞在を終え、Monaco-Monte Carlo駅に戻ってきた。 地下にあるこの駅も、地上に少しだけ顔を出している部分がある。 それがここ。 ここにはモダンな駅舎が建っている。 だけど駅舎のある場所は崖の間。 谷間を渡る橋から1本の道路が駅へと延びている。 だけどここを通る自動車も、歩く人も全然見かけない。 RIVIERA DEI FIORI号が到着した。 先頭はフランス国鉄の電気機関車。 機関車の後ろに続くのはイタリア鉄道の客車。 停車時間はわずかしかない。 急いで乗り込もう。 この列車の1等車は個室。 1部屋は定員6名。 3人掛けの座席が向かい合わせになっている。 そして、頭上の網棚は2段。 上から大きい網棚、下に小さい網棚、その下には鏡。 トンネルを抜けると地中海の海岸に出た。 ここはもうフランス。 遠くに見える街並みがモナコ公国。 これにてモナコの鉄道全線完乗+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚ モナコから約20分。 いつの間にか国境を越え、イタリアに入っていた。 ここはイタリア最初の駅Ventimiglia。 ここでフランスの電気機関車からイタリアの電気機関車に付替えがある。 停車時間が少しあるからホームに降りてみよう。 実は乗っている客車は最後尾。 機関車の付替えを見に行くには遠すぎ。 辺りをウロウロしていると、箱を2つ持ったおじさんがやって来た。 何をするのかと見ていると、おじさんは客車に箱を取り付けた。 その箱はテールランプ。 客車にも元からテールランプが付いているのに。 更に取り付けるのは、念には念を入れてということ? イタリアらしくないなぁ(・∀・) 続いてやってきたのは車内販売のお兄さん。 カートを客車に載せようとしている。 そんな高い段差を持ち上げるのは大変だろう。 カメラを向けると、お兄さんはこう言った。 「写真撮ったら手伝ってくれ」 さすがイタリア人! なんか変なイメージ持ってるかな? 最後部のデッキからは後ろの景色を眺められる。 リヴィエラに沿って列車は進んで行く。 海は青いけど空はどんより。 この写真はドコって聞いたら、イタリアと答える人はいるだろうか。 この雰囲気、気分はちょっぴり森進一。 小さな町を走り抜ける。 モナコから約1時間半。 Alassio駅に停車。 確かフランスとイタリアを結ぶ幹線を走っていたはずだよなぁ。 小ぢんまりした駅の雰囲気といい、ローカル線に乗っている気分。 このあとしばらく行けば複線になって、幹線らしくなります。 更に1時間強。 Genova Piazza Principe駅に到着。 ここジェノバからは列車の進行方向が変わる。 電気機関車を反対側に付け直す。 ただいま連結作業準備中。 この駅は前後をトンネルに挟まれている。 しかもトンネルの上はジェノバの町。 起伏のある町中に無理やり駅を作った感じ。 そのトンネルから電気機関車が出てきた。 電気機関車は客車の手前で一旦停止。 これより連結作業開始。 ゆっくりー、ゆっくりー。 連結作業終了。 もうすぐ発車だな。 と思ったら・・・。 機関車の窓ガラスを掃除し始めた! こんなことしているから列車が遅れるんだよ。 ジェノバを出たら峠を越え、気付いたら山を下りたあと。 ぐっすり寝ちゃってました・・・zzz。 朝からF1コースを走破したのが効いたか。 まもなくミラノ。 各地からの線路が合流してくる。 で、ここに停まってから15分が経過。 ここは駅でもないのに。 これはイタリア名物、すぐ入れちゃダメ♪攻撃(仮称)。 列車の遅れが普通のイタリア。 到着が遅れることで出発も遅れ、ターミナル駅の手前で列車が渋滞。 それが繰り返され、こんな所でも長い時間待たされてしまう。 車庫の向こうに駅が見えてきた。 ここを抜ければ終点だ。 お疲れ様でした。 Milano Centrale駅に到着。 所定ならモナコから約4時間半。 実際は30分以上の遅れで5時間以上かかってしまった。 予定通りいかないなあ。 ただいまの時刻は15:30。 日が暮れるまえに急いでミラノ観光に行こう! HOME モナコに戻る ドゥオーモに行く 海外の鉄道 イタリア |
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