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ブダペスト(現在の気象状況) |
☆国際夜行特急でブダペストへ。 WIENER WALZER・・・ウィンナーワルツ。 19世紀のウィーンで流行したワルツ。 ヨハン・シュトラウス2世とか有名ですよね。 さて今回は音楽の話ではなく、もちろん鉄のお話。 これから乗るのはWIENER WALZER号。 列車種別はEN(ユーロナイト)。 国際夜行特急とでも訳したらいいだろうか。 チューリッヒからウィーンを経由し、ブダペストまでを12時間43分で結ぶ。 通過する国は5カ国にもなる。 (スイス・リヒテンシュタイン・ドイツ・オーストリア・ハンガリー) また、途中で分割してチェコのプラハに行く車両も連結。 国際色豊かな夜行列車だ。 大きな地図で見る またまたチューリッヒ中央駅。 まだまだ外は土砂降り。 高い天井のコンコースも半分は工事中。 地下に降りるエスカレーターの部分以外、歩けるスペースはわずか。 空を飛んでいる天使(?)みたいに自由に動けたらいいのに。 ホームの前の天井からぶら下がっている出発案内を見つめる。 発車時刻や列車番号は出ているけど、出発番線の表示がなかなか出ない。 22:40発のWIENER WALZER号は何番線? そしてしばらくしてやっと表示が出た。 「20分遅れ」 9番線にWIENER WALZER号が入線してきた。 高まる期待と、この雨でちゃんと走るか?という不安。 指定された客車はハンガリー国鉄の車両。 他にもオーストリアの客車なども連結されている。 列車が何カ国も走る国際列車なら、車両も国際色豊か。 ドアの窓ガラスに貼ってある案内表示。 印刷した紙を貼ってあるだけなのに、往復で使えるようにしてある。 ちょっとケチくさい。 それでは乗車しよう。 乗るのは2等クシェット。 クシェットとは、簡易寝台と日本語に訳されている。 日本の寝台車と比べてそれほど簡易じゃないと思うけど。 まずは廊下から。 廊下の上は荷物棚になっているので、高さは余り無い。 寝台は3段ベッド。 それが向かい合わせに2組ある。 入口に扉があり、6人用個室になる。 ただし各ベッドにカーテンは無く、男女別にもなっていない。 指定されたのは下段のベッド。 その広さはこの通り。 壁際に置いたガイドブックで高さを想像してみてください。 窓際に置いてあるのはサービスのミネラルウォーター。 ちょっとクセのある味で飲みにくい。 デッキ近くにある洗面所。 ちゃんと扉も付いているが、閉めると物凄く狭い。 広さは3分の1畳もないかも。 こちらはトイレ。 用を済ませたら寝ましょうかね。 発車する頃は雨も小降りになってきたし。 リヒテンシュタインを通過するころは夢の中・・・。 そうそう、寝る前に大事なことが。 乗車券とパスポートは車掌さんに預けます。 それでは、オヤスミナサイ。 オハヨウゴザイマス。 急に起き上がって頭をぶつけないように。 う〜〜ん。 個室の中、狭くて狭くて。 寝ているしか体の置き場所がなくて。 廊下に出ると気持ちいい。 外はすっかり晴れている。 気持ちのいい朝。 そういえばチューリッヒを20分遅れで出発したけど、今はどうなんだろう? 駅に停車した。 なんという駅だろう? Linz Hbf・・・、リンツか! 只今の時刻は6:55。 時刻表を見てみるとリンツ着は5:54。 1時間の遅れ・・・ (;´A`) Wien Westbahnhof駅5番線に到着。 やっぱり1時間遅れのまま。 本来であればウィーン西駅で20分ほど停車。 そしてウィーン止まりの客車を切り離す作業がある。 しばらくすると後ろに入換用電気機関車が連結された。 ブダペスト行きの客車だけ別のホームに入換えるのだ! 乗客を乗せたまま車庫に入り、再びウィーン西駅に戻ってきた。 到着したのは6番線。 隣のホームか・・・。 ここでまたしばらく待たされる。 すでに予定の20分以上経過。 だいぶ待たされたあと、ハンガリー国鉄の電気機関車が近付いてきた。 これでやっとウィーンを出発できるぞ。 連結!! さあ、乗った乗った!! 出発するぞ!! 列車はゆっくりと動き出した。 だが周りの様子がおかしい。 いっぱい客車が停まっているし、この列車も停車した・・・。 ここ、車庫じゃないか!! また入換えか!! 数分後、列車はウィーン西駅に無事到着 (´Д`lll) いつになったらウィーンから出られるんだ!? 行ったり来たりしている間、車内では寝台の片付けが終了。 中段のベッドを持ち上げて壁にセット。 下段のベッドも持ち上げると座席が出てきた。 このあと車掌さんからコーヒーとクロワッサンが配られ、遅い朝食。 そしてそして・・・、 WIENER WALZER号は約2時間の遅れで出発。 ハンガリーに入って最初の駅、Hegyeshalom駅。 隣に停まっているレールバスのデザインが東欧っぽい。 ハンガリーの穀倉地帯を走る。 ブダペストまで車窓はずっとこんな風景。 ドナウ川を渡る。 ここまで来ればもうすぐ終点ブダペストだ。 ブダペスト市内を走る路面電車。 乗りたい乗りたい。 でも乗れない・・・。 ようやくWIENER WALZER号はBudapest Keleti駅に到着。 高い天井のドームが印象的。 只今の時刻は13:30。 列車の遅れは2時間のまま。 チューリッヒから15時間近くかかってしまったのか。 その結果、ブダペストでの残り時間は1時間30分! のんびり写真を撮っているヒマはないぞ! 急げ! 急ぐんだ! まずは両替だ!! HOME 路面電車に戻る ドナウ川に行く 海外の鉄道 スイス ハンガリー |
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