2008.5  



 

ストラスブール(現在の気象状況)

Click for ストラスブール, フランス Forecast












































































































































































































































































































































































ヨーロッパ弾丸ツアーに行こう

■その31 オリエント急行に乗車
                 【オーストリア・ドイツ・フランス】


☆いわゆる豪華列車のオリエント急行ではありませんが。

そう、ついにあの伝統の列車に乗る日が来たのです!
1883年(明治16年)10月4日、運転を開始したオリエント急行に!
パリからコンスタンチノーブル(現在のイスタンブール)を結び、沿線各国の
王侯貴族や著名人が利用したオリエント急行。
アガサ・クリスティの推理小説「オリエント急行殺人事件」や、映画「007
ロシアより愛をこめて」など、数々の作品の題材にもなっている。

そしてたぶん、多くの日本人がイメージしているオリエント急行は豪華な寝台
車や食堂車を連結した列車。
だけど今回乗るのは一般車両の定期国際夜行列車のオリエント急行。
正式にはEN(ユーロナイト)264列車ORIENT EXPRESS。
1977年に一度廃止したのち復活。
2008年現在は区間も短縮し、ウィーン〜ストラスブールを結んでいる。
豪華寝台列車として有名なのは、旅行会社が走らせているベニス・シンプロン
・オリエント急行などの観光列車の方だ。



まだ明るいけど夜8時を過ぎたところ。
観光を切り上げ、ウィーン西駅へ。
まずはいつものように発車番線を確認。





オリエント急行の発車は8番線から。
ホームの案内表示にも出ているね。

EN    Orient-Express
Strasbourg        20:35
Kurswagen  Amsterdam






なんだ、「Amsterdam」って?
実はCNL(シティナイトライン)DONAU-KURIER号アムステルダム行きを併結
しているのです。
上の写真の2階建て寝台車もアムステルダム行き。
オリエント急行は単独で走っていないのです。


そして先頭はドイツ鉄道の電気機関車。
後ろに続くのはオーストリア国鉄の客車。
ちなみにオリエント急行の客車はたったの5両!
寝台車1両+2等クシェット(簡易寝台)2両+2等座席車2両。
たったこれだけ。
悲しい事実だ・・・。





電気機関車のすぐ後ろに連結されているのが寝台車。
こちらが本日の宿でございます。
奮発して1等個室寝台♪





いよいよオリエント急行に乗車!
(大げさ?)





ドアの窓ガラスに貼られた案内の紙。
この車両は128号車。
オリエント急行が5両だから、他に123両・・・、
いや、そういうことじゃなくて。
行き先や車両の等級によって離した番号を付けているのです。





寝台車の廊下。
なんとなく新車の香りが。





個室内はこんな設備。
部屋の幅はこれだけ。
ちょっと窮屈。
赤い座席は背もたれを前に倒せばベッドに。
テーブルの上にはミネラルウォーターとリンゴ。
そして紙袋の中にはタオルや石鹸。
テーブルを上にあげれば下は洗面台になっている。

あっ、本日の部屋はここじゃないです。





本日の部屋はこちら↓
広くはないので写真に収めるのが難しい。
仕方ないので何枚かに分けて紹介します。
まずはメインの座席。
革張りの座席が2つ。
やはり背もたれを前に倒すとベッドに。





テーブルを挟んでもう1つ座席がある。
その後ろにはクローゼット。
テーブルの上の飲み物やリンゴはサービス。
それと朝食の注文票がおいてあり、パンや飲み物を選ぶようになっている。
これも無料。





列車はいつの間にか発車。
車掌さんに乗車券とパスポートを預け、朝食の注文票を渡す。
朝食の時間はリクエストできる。


個室内の続きを。
次は窓側の座席から入口を見てみよう。
白いドアが入口。
左側にも木目調のドアがもう1つ。





その木目のドアを開けると、右側にはトイレ。





左側には洗面台と丸いガラスのドア。





そのガラスのドアの正体は、なんとシャワールーム!
自分専用のシャワー付き!
天井の真ん中が換気扇で、その奥の角にあるのがシャワーヘッド。
固定式なのでちょっと使いにくいかも。





ソファーを倒し、ベッドをセットしてもらった。
ちなみに上には備え付けのベッドがある。
さらに壁を引き出して中段のベッドをセットすると、最大3名で利用できる。
それだとかなり狭いけど。
今日はこの部屋を1人で使用。
こんな部屋で列車の旅をできるのはうれしいけど、終点に着くのは早朝6:43。
早すぎる (T_T)





部屋の中をいろいろ見ていたら30分たっていた。
もう21:00。
そろそろ日が暮れる時間だ。





ドイツの高速列車ICEとすれ違う。
もう国境を越えてドイツ?
いえいえ、まだオーストリアです。
ICEが国境を越え、ウィーンまで直通しているのです。
こういう列車が増え、夜行列車が衰退していくのは日本と同じ。





外が真っ暗になったころ、Linz Hbf駅に停車。
昨日の朝、WIENER WALZER号で1時間遅れで到着した駅。





Wels Hbf駅に停車。
駅はすっかり静まり返っている。
こちらもそろそろ寝る準備をしようか。





シャワーを浴びてスッキリ。
おやすみなさ〜い。





おはようございます。
ただいまの時刻は5:00を過ぎたところ。
Karlsruhe Hbf駅に停車中。
この駅の停車時間は1時間9分。
急いで行って終点に早く着きすぎるのも困るしね。






早朝のドイツを走る。





朝食が部屋に運ばれてきた。
黒パンにバター、ハチミツ、ヨーグルト、紅茶。
前日に選んだこの黒パンが失敗 (lll゚Д゚)
ロシアで食べた黒パンだって、こんなには酸っぱくなかった。
質感もパンとは別物。
普通のパンを選べばよかった。





外がだんだん明るくなってきた。





Kehl駅に停車。
ここはドイツ最後の停車駅。
フランスとの国境はすぐそこ。
次は終点ストラスブール。





国境の川を渡り、ドイツからフランスへ。
この川の名はライン川。
3日前にリヒテンシュタインへの国際列車で渡ったライン川に再び出合う。





構内で休むフランスの電気機関車が見えてきた。
名残惜しいけどもうすぐ終点ストラスブール。





6:43、定刻にストラスブール到着。
もうちょっと乗っていたいなぁというときは定時。
途中で1時間停車の駅があれば遅れないか。





先頭はドイツ鉄道の電気機関車のままだけど、古くなっていた。
このままパリまで直通してくれたら・・・。





本当ならストラスブールの観光に行きたいところだけど、さすがに疲れが。
次の列車まで駅でおとなしくしていよう。
今日も1日長いし。


※追記
2009年12月13日のダイヤ改正でオリエント急行は廃止。
126年の歴史に幕を閉じました。



HOME  ウィーンに戻る  ルクセンブルグに行く
海外の鉄道  オーストリア  ドイツ  フランス

テーマ別


海外の鉄道
アジア
ヨーロッパ
その他

国内の鉄道
船・バス等

珍スポット
海外
国内

グルメ
世界遺産
その他


行き先別


北海道・東北地方
関東地方
中部地方
近畿地方
中国・四国地方
九州・沖縄地方

香港・マカオ
中国
韓国
台湾
フィリピン
ベトナム
カンボジア
ラオス
ミャンマー
タイ
マレーシア
シンガポール
ブルネイ
インドネシア
インド
スリランカ
バングラデシュ
ブータン
ネパール
ウズベキスタン

フランス
モナコ
イタリア
スイス
リヒテンシュタイン
オーストリア
ハンガリー
チェコ
スロバキア
ドイツ
オランダ
ベルギー
ルクセンブルグ
デンマーク
スウェーデン
ロシア
スペイン
アンドラ
ポルトガル

エジプト
チュニジア
モロッコ
トルコ
イラン
イエメン

ケニア
ザンビア
ジンバブエ
南アフリカ

カナダ
アメリカ
メキシコ
ペルー
ブラジル
アルゼンチン



Copyright(c)nekomask