2009.3  





ノンカイ(現在の気象状況)

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祝! ラオスに鉄道が開通!

■その1 夜行急行でタイ・ラオス国境まで行こう  【タイ】


☆バンコク発ノンカイ行き夜行急行列車に乗車。

2009年3月5日、鉄道開通式を行ったラオス。
タイのノンカイ駅からメコン川を越え、タナレーン駅までが開通した。


ラオスの鉄道の歴史はフランス植民地時代にさかのぼる。
メコン川では舟運が行われていたが、途中に船で越えられないコーン滝があった。
そこで滝のある区間に鉄道を敷設し、貨物を運んでいたのだった。
しかし第2次世界大戦で鉄道は廃止され、ラオスに鉄道が無い状態が続いていた。


そして60年以上が経ち、ようやく鉄道開通式にこぎつけたラオス。
しかし線路はだいぶ前に完成し、去年7月には試運転も行われていた。
しかも開通式は行ったけど営業運転の開始はまだ未定らしい。
いったいどうなっているんだ!?


インターネットを見ていると、数日後には営業開始するとか、4月からとか。
中にはすでに1日2往復しているようなニュースを流すサイトも。
ひどいのは「バンコクからタナレーンまでの切符を買っても乗車できません」とか。
前提条件がおかしいでしょ、それ。
列車が走ってないのに切符を売るわけないでしょ(現実に売っていなかった)。
とにかくラオスの鉄道に関して、開通式以外の正確な情報がないのが現実だった。


そんなある日曜日の夕方、NHKの「海外ネットワーク」を見ていたときのこと。
番組の最後に「世界のこどもたち」というコーナーで取り上げたのがタイのメコン川。
しかもタイ=ラオス友好橋を渡る列車をバックに、

「私も列車でラオスに行きたいな」

水浴びをしながらニッコリ微笑むタイのこどもたち。
もう後ろを走る列車に目が釘付け(そっちかよ!)
テレビには開通式のときに走った特別列車じゃない、普通の列車が映っていた。
営業運転が始まったんだ、ラオスに列車で行かれるぞ!!


今回の旅行はもともとヴィエンチャンとルアンパバーンに行く計画を組んでいた。
あわよくば列車でラオスに行かれれば・・・、と思っていたのが現実になった!
バンコクに入り、まずはファランポーン駅で切符を購入しよう!

駅の予約窓口に行き、「タナレーンまで」。
だが窓口のおじさんは首を振り、「ノー、タナレーン」。

え? 走ってないの!?

よーく聞いてみると、列車はバンコクから直通運転しておらずノンカイ駅で乗換え。
ノンカイ〜タナレーンの切符はノンカイ駅でしか売っていないとのこと。
ということで、バンコク〜ノンカイの切符だけを購入し準備完了!





乗車するのはバンコク発ノンカイ行き夜行急行9069列車。
タナレーン駅まで開通したことで列車番号が変わったようだ。
本来の列車番号は69列車。
この69列車がバンコク〜タナレーンを直通していると紹介しているサイトが多い。
だから窓口で「タナレーンまで」と切符を頼んでみたのだ。
正確な情報を簡単に得られる日本とは勝手が違うなぁ。





一番後ろに連結されているのは1等寝台車。
韓国製の個室寝台車だ。
今回は奮発してこの1等寝台車でノンカイまで行く。
タイでは何度も寝台車に乗ったけど、1等に乗るのは初めて。





それでは乗車!





デッキから個室へ続く廊下へ。





個室は2人用。
ラオスに住む中国人のおじさんと同室だった。
個室内には小さな洗面台があり、サービスのミネラルウォーターもあった。
(2本とも中国人のおじさんに飲まれてしまった・・・)





その洗面台に日本語が。
「おす」と書いてある!
タイ国鉄の車両なのに、なぜ日本語?
韓国製の車両なのに、なぜ日本語?
洗面台だけ日本製なのかな?





トイレの写真も(^−^)
これはタイスタイルのトイレ。
小さな金隠しは手前側にあって、ドアの方を向いてしゃがみます。





洋式トイレもあります。
ちょっと困るのが拭いた後の紙の始末。
便器に流すのはダメ。
正解は手すりにぶら下がるビニール袋へ。
自分の分身を残すようで、これにはどうも慣れない。





9069列車は20:00にバンコクを発車し、ノンカイには翌朝8:25に到着する。
そして10:00のタナレーン行きに乗り換える予定。
しかし、しかし・・・。

20:00になっても列車が動く気配はナシ。
おいおい、あまり遅れないでくれよ。
せっかくのラオスまで列車で行くという計画がつぶれてしまうじゃないか。
そして21:00、1時間遅れでようやく発車。





発車するとすぐに客室乗務員が来てベッドのセットが始まった。
背もたれを持ち上げて上段のベッドに。
そしてマットレスを敷いてシーツをかぶせる。
JRだとマットレスはないし、シーツはセルフサービス。
タイ国鉄の方がサービスいいぞ。





ベッドのセット完了!





寝る準備はできた。
だがその前に腹ごしらえだ!
連結されている食堂車へ。
この食堂車は冷房が付いていないので窓全開。





本日の晩御飯。
ビールも付けてみました。
グラスには氷。
ビールに氷を入れて飲むのがタイ流。
下戸の私はこの1本で顔真っ赤。





これで列車の揺れが加わればさらに酔っ払っていたかも。
でもその点は問題なし。
それはずっと列車が停まっていたから。
ファランポーン駅から20分のバンスー駅でずっと停まったまま。
食事を終えてからホームに下りて食堂車の写真を。





そして一番後ろの1等寝台車の写真も。
いったいいつになったら動くのだろう。





自分の部屋に戻り、そろそろ寝ようか。
横になっていたらようやくバンスー駅を発車。
明日の朝、乗り継ぎは間に合うのか?





おはようございます。
ただいま朝の6時。
トイレに行って、二度寝しよう・・・zzz。





現在7時を過ぎたところ。
列車の遅れはどうなったのかなぁ・・・。





最後尾のデッキで景色を眺める。
そして小さな駅を通過。
駅名の看板も読めないし、どこを走っているのかサッパリ。





鉄橋を渡り、





朝もやが薄くかかった大地を走っていく。





小さな駅でノンカイ発バンコク行き急行列車と列車交換。





ベッドの解体が始まった。
列車の遅れを聞いてみると、2時間遅れらしい。
乗換えが間に合わないじゃん!
ちゃんとタナレーン行きの列車に接続してくれるのか!?





ウドンタニー駅に到着。
すでに9:30近く。
ここからノンカイ駅まで約1時間。
タナレーン行きと接続してくれるのかなぁ。
頭の中は乗換えの心配でいっぱい。





ノンカイ駅へラストスパート。
ここで同室だった中国人のおじさんが2本目のミネラルウォーターを口へ。
あ〜っ、持ち帰るつもりだったのに。
せめて飲んでいいか断ってもいいじゃないか。





そして列車は2時間遅れで終点ノンカイ駅に到着。





このあとトゥクトゥクの運ちゃんに囲まれる。

「ボーダー、ボーダー!」

タイ=ラオス友好橋のイミグレーションへ行く客を狙っているのだ。
この駅に来たのは2回目。
前回はトゥクトゥクのお世話になってヴィエンチャンに行ったけど、今回は使わないよ。
それよりタナレーン行きの列車には乗れるの?


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