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台湾の小さな鉄道に乗ろうU
■その2 烏樹林のSL列車に乗車 【台湾】
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前回の台湾旅行で訪れた五分車。
渓湖ではSL列車に乗り、新営ではディーゼル機関車牽引の列車に乗った。
今回の目的地は新営から路線バスで20分ほど行ったところにある烏樹林。
廃線になった台湾糖業鉄道(畑からサトウキビを製糖工場へ、そして製品を台湾国鉄の駅に運んでいた)の路線を復活させて観光列車を走らせた元祖の地である。
この烏樹林が成功したおかげで、観光列車の運転が各所で行われるようになった。
往年の車両も色々展示しているという烏樹林へ行くために新営駅で下車した。
朝9時、台鉄西部幹線新営駅前にある新営客運のバスターミナル。
ここでバスの乗車券を購入して烏樹林に向かう。
新営客運のバスは観光バスタイプ。
乗車するときは運転席の近くの席を確保しよう。
車内放送がないので、下車するとき運転手さんに確認できるように。
写真で見たことがあるような場所でバスが停まった。
「烏樹林?」と尋ねると、運転手さんが頷いた。
踏切が目印らしいが、信号機の陰に隠れてバスからは良く見えず。
バスの走る県道から南へ歩いていくと、蒸気機関車が見えてきた!
ここが烏樹林駅だ。
売店の向こう、奥にある薄緑色の建物が烏樹林駅の駅舎。
制服を着たこの方が駅長さん。
台湾糖業鉄道が廃線になったときの、最後の烏樹林駅長でもあったそうだ。
日本語を話せる世代(80歳以上!)なのだが、お話をすることができなかった・・・。
烏樹林駅構内に展示されている数々の車両。
その中でも人気者は右の勝利号と左の巡道車。
勝利号は台湾糖業鉄道が旅客営業していたときのディーゼルカー。
巡道車は線路を巡回するために使ったディーゼルカー。
こんな列車に乗ってみたい。
さて、そろそろ発車時間のようだ。
乗車するのは右側の蒸気機関車が牽引するトロッコ列車。
出発するときは後ろ向きで牽引する。
ちなみにディーゼル機関車の左にある丸いコンクリートの建造物は防空壕。
蒸気機関車はベルギー製の370号。
小さな機関車だけど、吐き出されるドレン(蒸気)が力強さを感じさせる。
ただ1つ残念なことが。
この機関車の燃料は石炭ではなく、軽油。
おかげで煙突から出る煙の量はほんの僅か。
サトウキビを積んでいた貨車を改造したトロッコに乗車。
駅長さんが出発合図を送ります。
最後尾から見た烏樹林駅構内。
全盛期はいったいどんな景色だったのだろう。
畑の中をゆっくりゆっくり進んで行く。
信号場を通過。
烏樹林駅からは、コチラから見て左に曲がる線路を進んできた。
まっすぐ行く線路も烏樹林駅につながる。
実は烏樹林駅はループ線の途中にあり、方向転換せずに列車は戻ることができる。
さきほどバスを降りた踏切へ。
踏切とはいえ、線路は道路の路肩を通り、交差点と一体となった形。
路線バスの通る県道を横切る。
踏切には交通整理の係員さんも配置されている。
県道の踏切を過ぎて左カーブ、後壁線に入る。
走っているのは砂利道の路肩。
正直なところ、踏切の後の景色は単調。
人家のないところを進んでいく。
畑の真ん中にある頂寮駅に到着。
ホームには屋台がズラリ。
ゆっくり買い食いをしたいところだけど、蒸気機関車の撮影をしなければ。
香腸を1本購入、口に咥えて先頭へ急げ!
前向きに連結しなおされた蒸気機関車。
やっと正面のお顔に対面です。
再びトロッコ列車に乗って烏樹林駅へ。
県道の踏切から烏樹林駅まで動画を撮影しましたのでご覧ください。
明日は帰国。
桃園国際空港から飛行機に乗る前に、桃林鉄路に乗車しよう。
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