2008.12  






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西武安比奈線(休止中)を歩こう

■その1 南大塚駅→国道16号線  【埼玉県】


☆西武新宿線南大塚駅からスタート。

西武安比奈線という路線をご存知だろうか。
一般に公表されている路線図には、安比奈線という名前は出てこない。
しかし、西武鉄道ホームページの会社要覧には、今でもその名前が残っているのだ。
http://www.seibu-group.co.jp/railways/kouhou/youran/img/2008PDF/p13-p14.pdf

西武安比奈線は、西武新宿線南大塚駅から安比奈駅を結ぶ3.2kmの路線。
入間川の砂利を運ぶ貨物線として、1925年(大正15年)に開業した。
しかし環境保護のために川から砂利を採掘することが禁止され、1967年(昭和42年)から現在に至るまで列車の運行を休止している。

ただし正式に廃止された訳ではないので、現在でもレールがほとんど残されたままに。
そして、地図でも南大塚駅から分岐する線路が表記されている。




大きな地図で見る


とはいえ、安比奈線に列車が走らなくなってから40年以上。
施設は朽ちていき、場所によっては道路の築堤で線路が分断されている。
一部の書籍では「廃線」として扱っているものも。
それでも西武鉄道が正式に廃止としないのは、新しい車庫を安比奈駅付近に作る計画のため。
車庫につながる線路として使うため、今でも手放さないでいる。
そのおかげで、安比奈線は手軽な「トワイライトゾーン」として楽しめるのだ。


それでは西武新宿線南大塚駅で下車しよう。





西武新宿駅から本川越行きに乗り、終点の1つ手前の駅が南大塚駅だ。
上下線の両側にそれぞれホームがある。
しかし下りホームの外側を見ると、もう1本の線路が。
その線路はゆるいカーブを描き、すぐそこで行き止まりになっている。





階段を上がり、駅の上から眺めてみる。
行き止まりとなった線路の延長線上に、また線路が現れている。
この線路こそが、西武安比奈線。






駅前に出て、行き止まりになっている線路のそばを歩いてみる。
この部分は西武新宿線の線路と繋がっていて、保線用の車両を置くスペースとして
使っているそうだ。
そして、雑草が生える線路脇に「0キロポスト」を発見。
白地に黒で「0」と書いてある標識がそれ。
この「0キロポスト」こそが、安比奈線の起点を表すものだ。





行き止まり地点。
西武新宿線の線路と繋がるのはここまで。





そのまままっすぐ歩いていくと、踏切にぶつかった。
しかし、何かがおかしい。
道路を横切るレールが、前後のレールと滑らかにつながらないのだ。






踏切のレールの延長線上に、その先のレールがぶつからないのだ。
写真で見てもこんなにズレがある。

これは後から道路を通したために、既存の線路を残すことができなくなり、一部の
レールをはずしたけれど、踏切部分だけ別に新しくレールを敷いておいたようだ。
おかげでここだけ枕木がコンクリート製だ。





住宅街の中へ吸い込まれていく線路。
右側に建つ木製の架線柱が元からのもので、左側のコンクリート製のは後から補助の
ために建てたらしい。
この辺りは柵がしっかりしてあり、線路の中に入ることはできない。





線路の近くを通る道路を歩き、途中の駐車場に入って線路を見てみる。
40年以上列車が走っていないとは思えない光景。
草刈りもキチンとしているし、架線も残っている。





架線をアップで撮ってみた。
ちょっとヘロヘロになっているけど。





今までの写真を見ていると、天気も良く、暖かそうに見えるけど・・・、
この日はものすごく寒かった!
下の写真を見てほしい。
駐車場に氷が張っている。
風も強いし、カメラを持つ手が・・・。





「ごみを捨てないで下さい  西武鉄道」
こういう立て看板が、ここが西武鉄道の施設であると主張している。





少し見にくいけど、線路の右側に踏切の動作を知らせる表示灯が立っていた。
この先にある国道16号線の踏切のための設備だ。
もちろん、今は何も表示されていない。






国道16号線を前に、架線が地上に降ろされる。
この状態では、列車が走ることなど不可能。





そして国道16号線で線路は途絶えた。
歩道部分まではレールがあるけど、その先は・・・。
交通量の多い国道16号線に踏切を復活させることはできないだろう。






途切れた線路の脇に踏切警報機の土台が残っていた。
線路の向こう側にある2つのボックスは、踏切の機器箱のようだ。





国道16号線から南大塚駅方向を望む。
lこの線路が復活するとき、この場所は立体交差にする必要があるはず。
復活が実現したとき、どのようになるのだろう。





次は国道16号線の先を進んでいこう。


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