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☆廃止まで2ヶ月になった名門列車。 2008年3月15日ダイヤ改正で廃止されてしまう寝台急行「銀河」。 1949年(昭和24年)、東海道本線の東京〜神戸の夜行急行として運転を開 始、その後、何度か運転区間の変更がされ、東京〜大阪の列車になった。 歴史ある列車だったけど、乗客の減少や客車の老朽化で廃止が決定。 また日本のブルートレインが1つ消えていこうとしている。 これで東京駅を発着するブルートレインは「富士・はやぶさ」だけに。 混雑が激しくなる前に、最後のお別れ乗車をしよう。 牽引する電気機関車はEF65形1000番台。 後ろに続くのは24系25形客車。 出発までの時間はわずかしかない。 急いで後ろの写真を。 一番後ろに連結されているのは電源車。 電源車の役目は車内に積まれた大きなディーゼル発電機で他の客車に電気 を供給すること。 そして目立つのがこの大きなJRマーク。 寝台急行「銀河」東京行きの方向幕。 大阪駅から東京駅まで、8時間20分の旅だ。 それでは乗車しよう。 今回はB寝台車に乗車。 デッキに入ると扉がもう1枚。 壁に沿って伸びる廊下。 照明の間には鏡があり、窓の下には補助イスが付く。 廊下の天井の上は荷物棚。 ここが本日の宿。 2段ベッドが向かい合わせに並ぶ。 各ベッドには枕・毛布・シーツ・ハンガー・スリッパが用意されている。 長時間の列車の旅で大事なのがトイレ。 最近の列車は普通列車でも洋式トイレにしてきているから、和式トイレは貴重 な存在になる運命? トイレの前にある洗面所。 蛇口は手で押さえていないと水が出ない仕組み。 右側にある検査票にはこう書かれている。 この車両の清掃は私たちが担当しています (株)ジェイアール西日本メンテック なぜこんな写真を撮るのかというと、タイでも同じ検査票があったから。 タイで第2の人生を送る仲間がいるのだ。 寝台急行「銀河」は全車寝台車だけど、1箇所だけ座席の部分がある。 それがA寝台車の喫煙スペース。 私のようなB寝台の乗客は利用できません。 写真だけ撮って、さっさと退散。 シーツ・毛布・枕をセット(セルフサービス)して、カーテンを閉めると今晩の寝 床が出来上がり。 おやすみなさーい。 「おはようございます」 6時に朝一番の放送が流れる。 「ただいま列車は定刻通りに運転しております」 6:03 大船駅着。 横須賀線のホームには6:07発の成田エクスプレス3号成田空港行きが発車 を待っていた。 あぁ、成田空港・・・。 出国病が疼き出す(´Д`lll) 6:18 横浜駅着。 いつも通る駅も、ブルートレインから見ると格別。 夜が明けてきた。 「銀河」は多摩川を渡って東京都へ。 最後の停車駅、品川駅を発車。 田町の車庫の横を走る。 寝台車から都心の朝の風景を眺める。 もうすぐ終点東京駅だ。 6:42 定刻で終点東京駅に到着。 到着したら早くも客車の行先が「大阪」に変えられていた。 これから田町の車庫へ回送し、再び東京駅に戻って下り「銀河」として出発す るのは23:00。 いくらなんでも気が早すぎじゃ・・・。 悲しかったのがこのホームの上にぶら下がっている乗車位置目標の看板。 本数の多い特急「踊り子」はまだいい。 なんで寝台急行「銀河」の看板は小さいんだ! 同じ1日1往復しかない夜行快速「ムーンライトながら」の看板は大きいのに! しかも「銀河」の文字がテプラ・・・。 さようなら寝台急行「銀河」 もしかしたら寝台車はタイでまた会えるかな? 乗車する直前、2008年1月にJR西日本からタイ国鉄に「あさかぜ」で使用し た寝台車が送られているのです。 この寝台車も使われなくなったら・・・? タイで活躍するブルートレインはコチラ。 HOME 国内の鉄道 近畿地方 関東地方 |
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