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ファドゥーツ(現在の気象状況) |
☆とっても小さな国の小さな駅へ。 世界で6番目に小さいアルプスの国、リヒテンシュタイン公国。 この国を訪れるには、スイス領にあるサルガンス駅から路線バスに乗っていく のが便利で一般的。 しかしリヒテンシュタインにも鉄道(オーストリア国鉄が運営)が通っていて、 国内に駅が3つある。 この路線はスイス〜オーストリアを結ぶ幹線。 チューリッヒ〜ウィーンの優等列車など、列車本数もそれなりにある。 しかし・・・。 リヒテンシュタイン領内の駅に停車するのは1日5〜6往復。 優等列車はすべて通過してしまうのである。 しかも季節や曜日によって列車の設定時刻が変わってくる。 行程を組むのが難しいな・・・。 あきらめて路線バスにするか? 時刻表との闘いは続いた。 そして我が方は勝利したのだ! 列車でリヒテンシュタインに行くぞ! 大げさな・・・( ̄▽ ̄;) 大きな地図で見る スタートはチューリッヒ中央駅。 14:37発IC(インターシティ)のChur(クール)行きに乗車。 ドイツとフランスの国境の都市バーゼルから来た列車だ。 電気機関車の側面には大きな薔薇。 列車は行き止まり式ホームに対して機関車を先頭に停車中。 バーゼルからチューリッヒまで列車の進行方向はこの向き。 だけどここからはクールまで逆向きに。 でもわざわざ機関車を付け替えたりしないのです。 先頭になる客車にも運転席が付いているのだ。 機関車が後ろから押す形で運転される。 機関車の前に連結されている客車はすべて2階建て。 ドアの横にあるボタンを押して車内へ。 1等車2階席は横3列でボックスシートが並ぶ。 天井の圧迫感があるのは仕方ないところ。 でも乗客は1つのボックスに1人いるかいないか。 座席はゆったり使えた。 1階へ降りる階段の脇にはソファー。 ここで宴会しようなんて考えないように。 ちなみにトイレがあるのは1階。 隣の車両へは2階にのみ通路有り。 1階だと行き止まりです。 2階の端の席にはコンセント有り(連結部の壁)。 そこの席だけはパソコンをする人でどの車両も埋まっていた。 チューリッヒ中央駅を出発すると列車はチューリッヒ湖に沿って走っていく。 湖岸にはヨットが浮かぶ。 チューリッヒ湖を過ぎると山が迫ってくる。 次に現れるのがヴァレン湖。 この2つの湖の横を通り過ぎるともうすぐ下車。 チューリッヒから約1時間、Sargans駅に到着。 ここで路線バスに乗り換えればリヒテンシュタインはすぐそこ。 しかし不便であってもあえて列車で行くのがテツの道。 次の列車に乗り換える。 サルガンス駅からの列車の種別はRegionalzug。 略してレギオと呼ばれるローカル列車。 行き先はBuchs。 停まっていたのは3両編成の路面電車のような車両。 実際、車輪の無い部分は床が低くなっていて乗降がしやすくなっている。 おもしろいのは真ん中の車両。 長さは3mくらい、中は機械室になっていて通り抜けの通路があるだけ。 サルガンス駅を出発すると列車は北上する。 遠くに見える山はお隣の国リヒテンシュタイン。 山の右下の方にお城が見えてきた。 あれがファドゥーツ城。 君主であるリヒテンシュタイン家の人々が今でも住んでいる。 ここからだとよく見えないけど、お城の下には首都ファドゥーツの町がある。 ここは牛がのんびり草を食むような土地。 首都があるような場所に見えないけど ( ̄▽ ̄;) サルガンス駅から約20分で終点ブックス駅に到着。 ここでまたまた乗換え。 そういえば車内の写真を撮っていなかった。 こんな感じです。 座席は横5列のボックスシート。 ちと狭いです。 ブックス駅からはオーストリア国鉄の列車。 Regionalzug(レギオ)のFeldkirch行き。 4両編成でさっきの列車と同じく車両の一部が低床になっている。 こんなローカル列車だけど、スイス・リヒテンシュタイン・オーストリアの3カ国 を走る国際列車でもある。 終点まで乗っても22分だけど。 車内はスイス国鉄の車両よりはゆったり。 横4列でボックスシートが並ぶ。 ブックス駅を出ると左へカーブし、すぐに川を渡る。 このそんなに大きくない川が国境。 パスポートのチェックなんてなんにも無し。 ローカル線に乗って隣の国へ入っちゃった感じ。 実はこの川、とっても有名な川。 この川の名前は「ライン川」。 ドイツ・オランダを流れ、北海に注ぐあの川です。 リヒテンシュタインを走る。 列車のスピードが落ちてきた。 ここが駅? Schaan-Vaduz駅に到着。 ブックス駅からは1つ目、3分の旅路。 シャーン・ファドゥーツ駅には線路が1本だけ。 なぜかホームにも線路が1本(使えないけど)。 そして降りた客は5人だけ。 本当に田舎の駅だなぁ。 一所懸命調べてここまで来たのに、ここが国を代表する駅? こんな駅だったとは予想外。 一応、2階建ての駅舎がある。 でもレストランとして使われているみたい。 ここシャーンは、リヒテンシュタイン最大の都市。 人口は約5500人。 真ん中に見えるのはリヒテンシュタインの中で最も大きい教会。 次は路線バスに乗って首都ファドゥーツだ。 HOME チューリッヒの路面電車に戻る 首都ファドゥーツに行く 海外の鉄道 リヒテンシュタイン |
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