2008.5  





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ヨーロッパ弾丸ツアーに行こう

■その9 Catalan Talgo号に乗車@  【スペイン】


☆伝統の国際列車に乗ってモンペリエへ。

今回乗るCatalan Talgo号はバルセロナ〜モンペリエを結ぶ国際列車。
1969年(昭和44年)6月1日から運転を開始している。
デビュー当時の列車種別は『TEE』で、ジュネーブまで行っていた。
当時のヨーロッパで最優等列車だったのがTEE。
TEEとして運転するには色々な条件があった。
●全車1等車・エアコン完備・食堂車連結
●客車の塗装は赤とクリーム色
●最高時速140km/h
●他の列車が遅れても定時運行に努めること
・・・などがあったという。

そのため各国はTEE専用の豪華車両を用意して運行していた。
そしてスペイン国鉄RENFEが運行した唯一のTEEがこの列車。
現在はTEEという列車種別も廃止され、Catalan Talgo号も2等車を連結。
そして運転区間を短縮されたが、車両は運転開始当時からずっと同じ。
他国のTEE専用車両がすべて引退した今、残っているのはここだけになった。
往年のヨーロッパ鉄道旅行の雰囲気を味わってみよう。



早朝、デブネコを見てからホテルをチェックアウト。
ここは地下鉄4号線Passeig de Gracia駅。
ちょうど朝のラッシュ時です。
みなさま、通勤通学お疲れ様です。





Barceloneta駅で下車。
Catalan Talgo号の始発駅、Barcelona Franca駅までは徒歩5分。





通りに面して建つBarcelona Franca駅。
バルセロナ・フランサ駅は国際列車の発着駅。
重厚な造りはさすがターミナル駅。
だけどバルセロナの代表駅、サンツ駅に比べると賑わいの差は歴然。
地下鉄は乗り入れていないし、そもそも列車本数が少ない。





駅に入るとまず高い天井にため息。
いいね、この雰囲気。
これから国際列車に乗るぞ。
気分が高揚してき・・・、
うーん・・・、人が少ない。
切符売場に並ぶ人もいない。
サンツ駅と違いすぎ。





ここがホームへの入口。
改札口はない。
代わりにあるのが荷物検査。
X線に荷物を通さないといけない。





ホームに出ると全体を覆うドームが目に入る。
ヨーロッパのターミナル駅はこうでなくっちゃ。





フランサ駅には国際列車の他にもう1つ路線が乗り入れている。
それがセルカニアス(通勤鉄道)R10号線。
昨日、空港からサンツ駅まで利用した電車





そして本日の主役、Catalan Talgo号。
この客車は、TalgoV Rodadura Desplazable(タルゴVRD)というタイプ。
1968年(昭和43年)製。
ヨーロッパらしい、レトロ感のあるデザインがたまりません。
デザインも特徴的だけど非常に特殊な構造を持ってている。





この客車は低床連接式客車と呼ばれる。
普通の鉄道車両を横から見ると、1両に車輪は前後2個ずつで合計4個。
ところがこの客車は連結幌の下に1個だけ。
(連結部に車輪があるのが連接式。路面電車に多い)
車輪の数が少ない分、車体の長さが短くなっている。
そして鉄道車両は車輪の上に車体が載るのが普通。
だから地面に対し床が高くなってしまう。
だけどこの客車は左右の車輪が独立している(左右を結ぶ車軸がない)。
車輪の間に床(通路)を通すことができ、床の高さを低くできる(低床)。





これが連結幌の下にある車輪。
1個だけです。
この車輪はもう1つ重要な機能を持っている。
それは走行中に車輪の幅を変えること。





先頭に立つRenfeの電気機関車。
機関車は普通サイズ。





電気機関車と客車の高さはこんなにも違う。





発車時刻が近付いてきた。
乗客がどんどん客車に吸い込まれていく。





いよいよ車内へ。
ホームとデッキの間には段差があまりない。
ヨーロッパの列車なら何段もステップを登るのが普通。
タルゴVRDならこの通り。
古い客車なのに乗客にやさしい。





2等車の車内。
座席は横4列。
デッキとの仕切りがレトロ。





1等車の車内。
座席は横3列。
床はカーペット敷き。





1等車の座席を後ろから。
古いデザインだなー。
今どきこんな座席にはなかなかお目にかかれない。
これもデビュー当時のままなんだろうか。
座り心地は列車の感覚ではなく、古いソファーに座っている感じ。
座面が低くゆったりと座っていられる。
昔の名士もこれに座って旅をしていたのであろう。





今回は1等車の旅。
席に座って出発を待つ。
フランサ駅のこの眺め、昔と変わっていないだろう。





まもなく発車。
列車で国境を越えてフランスへ!


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