2008.5  



 

ハンブルク(現在の気象状況)

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ヨーロッパ弾丸ツアーに行こう

■その38 シティナイトラインに乗車  【ベルギー・ドイツ】


☆2階建て寝台車に乗りたかったんだけど・・・。

City Night Line(シティナイトライン)は、シティホテルの内装とサービスを持つ
夜行列車として1995年に運転を開始した列車。
国鉄による運転ではなく、別に設立されたCity Night Line社が運行していた。
最初はドイツ・スイス・オーストリアで運転を始め、現在はその運転範囲を周辺
各国に広げている。
車両は専用車両を使用し、車体は濃紺1色に黄色でCity Night Lineと大書。
特に2階建て個室寝台車はとても鮮烈で印象的だった。
ところが最近、City Night Line社がドイツ鉄道の子会社にされてしまった。
個室寝台車も一般車両が混ざっているという情報が。
塗装もドイツ鉄道と同じの、白と赤のツートンに変えられてきているという。
憧れの列車が変わっていく・・・。
果たして今回乗る列車は!?


期待と不安を胸に夜のブリュッセル南駅へ。
ユーロスターやTGVタリスが発着する側の駅舎はガラス張り。
大きな『B』のマークはベルギー国鉄のロゴマーク。





駅に入って左側には大きなタンタンの絵。
ベルギーの漫画家エルジェの作品『タンタンの冒険旅行』の1シーンだね。
さすが国鉄の駅にあるだけあって、蒸気機関車がモチーフ。
ちなみにこのタンタン、身長4mくらいありそう。





発車案内で番線を確認しなくちゃね。
赤い枠で囲ってあるのが国際列車。
右側がベルギー国内の列車。
赤枠の中に表示されている列車は1本。
実はベルギーを走る夜行列車で毎日運転されるのはこの1往復だけ。
日本の鉄道も将来はこんな風になってしまうのか・・・?





発車まで時間がまだあるけど、ホームに上がって電車でも見ていよう。
軽ーい気持ちでホームに行ったら雰囲気がなんとなく悪い。
(あくまで個人的な感覚です)
暗いし、人はほとんどいないし、たまたま来た電車はラクガキだらけだし。





ホームの待合室もこの通り。
誰も待っていない。
発車時間が近くなるまでコンコースの待合室にいよう。
そっちの方が人がたくさんいるし。





発車時刻の23:41から数分遅れてCity Night Lineが到着。
この列車の始発駅はParis Nord(パリ北)駅。
乗車するのはHamburg Altona(ハンブルク・アルトナ)行きの客車。
編成の一部はBerlin Ostbahnhof(ベルリン東)行き。
途中でベルリン行きを分割した後には、チューリッヒ中央駅からの列車も連結
してハンブルクを目指す。





客車は期待していた濃紺の2階建て個室寝台車では無かった。
連結されていたのはドイツ鉄道の一般寝台車。





寝台車の廊下。
個室側の壁がジグザグになっていて、引っ込んだ所に照明が付けられている。





個室内のベッドはすでにセット済み。
ベッドの枕元には読書灯と小物入れのネット。





上段のベッドはオリエント急行で乗った寝台車よりも低い位置。
乗車中、コイツによく頭ぶつけました(T_T)





窓側にテーブルは無く、ハシゴと折りたたみイス。
オリエント急行はイスもソファ風だったのに。
ちょっと寂しい。





この個室もトイレ付き。





トイレの左側はシャワースペース。
洗面台も付いているけど、蛇口は?
実はシャワーが洗面台の蛇口兼用。





シャワーを使うときには、洗面台をこうやってどかしてください。





トイレのドアを開け、上段のベッドから撮ってみました。
個室内はこんなスペース。





隣に連結された食堂車に行ってみる。
まだ営業しているみたいだけど、こんな状態。
真夜中だしね・・・。





夜中の1時、Liege Guillemins駅に到着。
さすがに誰もいない。
コンコースへと斜めに上がっていく動く歩道の照明が幻想的。
それではオヤスミナサイ。





オハヨウゴザイマス。
目が覚め外を見ると車庫の横をゆっくり走っていた。
もうすぐ大きな駅に着くんだろう。





Munster Hauptbahnhof駅に停車。
まだ半分寝ている状態のせいか、このとき遅れは全然気にしていなかった。





ドイツの朝。





個室に朝食が届けられた。
コーヒーにパン、ヨーグルト。
箱の中はなんだろう?





箱の中は・・・、
クロワッサンにオレンジジュース、バターやジャム、コーヒークリームなど。
簡単な内容だけど、これで充分。
いただきまーす。





Bremen Hauptbahnhof駅に停車。
ブレーメンの音楽隊で有名な所だな。
ブレーメン・・・。
ええっ、まだブレーメン!?
もう8時になろうとしているのに!
あわてて時刻表を見る。このときすでに30分の遅れ。
ハンブルクで次の列車への乗継時間が1時間ないのに。
これ以上遅れるなよ。





ブレーメンを出発後、順調にスピードを上げて走っていく。
頼むからノロノロ運転になるなよ・・・(−人−)





エレベ川を渡る。
もうすぐ下車駅のHamburg Hauptbahnhof駅。
降りる仕度をしなければ。





ハンブルクの町をゆっくり走り抜ける。





8:58、Hamburg Hauptbahnhof(ハンブルク中央)駅に到着。
所定の到着時刻は8:32だから少しは遅れを取り戻したかな。
乗継する列車の発車は9:28。
ハンブルクではゆっくりできないな。





編成の前の方に連結されていたチューリッヒ始発の車両。
塗装は変わっているけど、専用の2階建て個室寝台車じゃないかっ!!
これに乗りたかったのに。
ちくしょーっ ヽ(`Д´)ノ





City Night Lineは終点のハンブルク・アルトナ駅へ向け出発。
希望の寝台車に乗れなかったとくやしがっているヒマはないぞ。
次の列車の発車番線を確認せねば。





次はドイツが誇る高速列車、ICEに乗車だ!
ICEでコペンハーゲンに行くぞ!


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