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ハンブルク(現在の気象状況) |
☆いくつもの島を列車で渡ってデンマークへ。 渡り鳥コース「bird flight line」は、ドイツ北部の都市ハンブルクとデンマークの 首都コペンハーゲンを結ぶ交通の幹線。 中央ヨーロッパからスカンジナビア半島、北極へと渡る鳥がこのコースを飛ぶ ことが多いことから、「渡り鳥コース」との名が付けられいる。 ロマンチックな名前もさることながら、この路線がまた魅力的。 ユーラシア大陸からいくつもの島を渡ってコペンハーゲンを目指すのである。 地図で見ると、ハンブルクから北西へ真っすぐ、最短距離でコペンハーゲンへ と進むのが今回のルートだ。 大きな地図で見る 渡り鳥コースの始発駅、ハンブルク中央駅。 天気はバッチリ。 風景のいい路線に乗るんだし、このままだといいな。 時間もあまりないし、ホームに行こう。 いろいろ駅の中を探検したかったのに(:´д`) ハンブルク中央駅で一番の特徴はこの巨大なドーム。 たくさんの列車が見渡せ、まるで観光スポット。 親子で列車見学。 立派な鉄ちゃんになるんだよ。 それじゃホームに降りよう。 これから乗る列車はドイツが誇る高速列車ICE(Inter City Express)。 実はこの目で見るまで本当にICEが来るか半信半疑だったのです。 時刻表にも『ICE』と出ていたけど、信じられず。 渡り鳥コースに高速列車のICE? それほど渡り鳥コースの路線はとっても特殊。 ここではホームを前方・後方でaとbに分けて使っている。 7a番線にはオーフス行き、7b番線にはコペンハーゲン行き。 2本の列車が前後に並んで停車する。 ・・・はずだったんだけど、連結? ハンブルク中央駅が始発なのに。 途中駅で分割じゃなくて、ここから別々の線路を走るのに。 車庫からは1本の回送列車として運転して、駅で分割なのだろう。 一番前まで歩いていて、ふと気付いた。 パンタグラフが無いし、排気ガスが出ている・・・。 電車じゃなくてディーゼルカーなのか! ドイツ版新幹線と呼ばれるICEには色々なタイプの車両がある。 客車の前後に電気機関車を連結したフランスTGVと同じタイプか、各車両に モーターが付く一般的な電車のタイプ(日本もコレ)がほとんど。 電化されていない地方路線乗入れ用に振り子式ディーゼルカーのICEを開発 したと知っていたけど、まさか渡り鳥コースの列車に使われているとは! 1等車の車内。 どっしりとした雰囲気なのはさすがドイツ。 壁で仕切られているスペースは簡易個室。 8:28、定刻でハンブルク中央駅を発車。 さっそく車掌さんが検札に。 その時もらったのが右のチケット。 国際利用の乗客には軽食が無料サービス! 左は各座席に置いてある冊子。 内容はこの列車と接続列車の時刻表や編成案内。 以前はEC(ユーロシティ)に乗ったら必ず各座席に冊子が置いてあったのに。 今回の旅行ではこの列車だけ。 寂しくなったもんだ。 15分も走ればすっかり田舎の風情。 線路は複線だけど、ただいま電化工事中。 国際列車が走るルートだし、電化されているものだとばっかり思っていた。 まさか非電化のローカル線だったとは。 Lubeck Hauptbahnhof駅に停車。 ここリューベックから先の線路は単線。 いよいよ地方ローカル線の雰囲気に。 初めてのICE乗車がローカル線になるとはなぁ。 300km/hでびゅんびゅん走るイメージだったのに。 軽食を受け取りにBoad Bistro(ボード・ビストロ)へ行こう。 写真は途中のデッキにあるガラス張りの車掌室。 ここがボード・ビストロ。 小さなカウンターだけど、こういう設備が列車にあるのはありがたい。 ちょっと息抜きに車内を歩いて行くのはいい気分転換になるし。 軽食は自分の座席で食べることもできる。 メニューはコーヒーにクロワッサン、バターとジャム。 コーヒーがちゃんとマグカップで出てきたのは驚き。 しかもDB(ドイツ鉄道)のロゴマーク入り。 ほ、欲しい・・・。 Oldenburg駅に停車。 本当にローカル線の駅。 ホームに屋根すら無い。 のどかでいいんだけどね。 乗っているICE車両とのギャップを楽しんでマス。 ん〜、のどかだ。 天気もいいし (^-^) カゼが強いのが気になるけど。 海が見えてきた。 ここからいくつもの島を渡る「渡り鳥コース」のハイライトが始まる。 ユーラシア大陸とはここでお別れ。 鉄橋を渡り、フェーマルン島へ。 Puttgarden(プットガルテン)駅に入っていく。 広い構内には錆びたレールが何本も。 かつてたくさんの貨物列車が運転されていた名残り。 プットガルテン駅に到着。 隣はドイツ国内のローカル列車。 この駅では少し停車時間がある。 ホームに出て気分転換 ( ´∀`) ここはドイツ最後の駅。 この先はフェーマルン海峡を挟んでデンマーク。 プットガルテン駅を発車。 運転席越しに前方を見る。 実は運転席の後ろはガラス張りで、展望バッチリ。 ここは6名分の座席がある部屋になっている。 インド人家族がこの座席に座っていたけど、ちょっとお邪魔させてもらった。 で、線路の先はトラックが並ぶ道路。 ICEはどこに行く? ICEは船の中へ。 トラックの横をゆっくりゆっくり進んでいく。 ??(゚Д゚≡゚Д゚)?? 目の前で起こっていることが信じられん。 新幹線の車両が船の中を走っているんだよ? 例えば上越新幹線が新潟に着いたら、そのままフェリーに吸い込まれて 佐渡島に行っちゃうようなもの。 ICEは車両甲板の一番奥、壁ギリギリのところで停車。 デッキの窓ガラスから隣を見ればトラック。 むぅ、やっぱり信じられん。 夢を見ているような・・・。 次はフェリーでデンマーク上陸だ! HOME シティナイトラインに戻る 渡り鳥コースAへ 海外の鉄道 ドイツ |
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