2008.7
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香港（現在の気象状況）  |
☆だんだんローカル色豊かに。九龍半島の觀塘に行こう。 ３つの渡船を乗り継いで北角まできた。 ここまで来ると観光客の姿なんてまったく見かけない。 地元の人以外、この先は渡輪の存在すら知られてないだろう。 ここからは小さな船会社が経営する航路。 いったいどんな船でビクトリア港を渡っていくのだろう。 大きな地図で見る 北角碼頭の前もバスターミナル。 タクシーや２階建てバスがたくさん停まっていた。 ここからは香港国際空港行きのバスも出ている。 ここは繁華街も近く、便利な場所。  ここでも釣りをしている人が何人もいる。 もちろん、釣り糸と針だけで勝負する人も。  ファーストフェリーの碼頭から左へ５０ｍほどだろうか。 「往觀塘」と書かれた看板が見える。 ここが觀塘行きの乗り場だな。 行ってみるとシャッターが降ろされ、中は真っ暗。  もしかして、觀塘行きの航路は廃止になってしまったのか？ そんな不安が頭をよぎる。 周りを見ると、手前に「富裕小輪有限公司」の看板が。 その下から中に入れるようだ。 入口の右側に時刻表もある。 よかった、廃止されていなかったようだ。 ちなみに、船は30分間隔。  だれもいない通路を歩いていく。 本当にここでいいのかな？ すると、突き当たりに緑色のフェンスが見えた。 右側だけ開いている。 そこに机が置かれ、「往觀塘」の張り紙が。 ここが改札口だ。 運賃の支払いは現金のみ。 オクトパスカードは使えない。  待合スペース。 いるのは私の他に、緑色のシャツを着たおじさん（乗客）と、改札口のおにいさんだけ。 たったの３人。 しばらくすると、中から別のおじさんが格子戸を開けに来た。 そのおじさんは船員さんだった。  船はさらに小さくなっていた。 ここは１階の船室。  ２階の方が広々。 ただし、雨のせいで側面のビニールシートが下ろされている。  出航！ 結局、乗客は２人だけ。  北角碼頭が遠ざかっていく。 海に迫ってくるビルはカラフルだけど、古びているのが多いな。  北角碼頭とは少し離れたところに接岸しているフェリー。 このフェリーも北角と觀塘を結んでいる。 ただし自動車専用なので、一般客は乗船できない。  香港島に雲が垂れ込める。 雨も本降りになってきた。  大きな客船の前を横切る。  サンパン（小舟）が行きかう。 そしてついに、海岸にまで緑が降りてきたのが見える。 ビルばかりの海岸から、自然の風景に出会えた瞬間。  左側に石垣が見えてきた。 奥の方まで建物もぜんぜん建っていない。 広い空き地があるようだ。 ここは旧・啓徳空港の跡地。 ランタオ島に空港が移転するまでは、ここが香港国際空港だったのだ。 ビルの上をかすめるように飛行機が飛び、目の前の山を避けるために急カーブを描いていた。 この飛行コースは「香港カーブ」と呼ばれ、飛行機で香港に行くときの儀式のようなものだった。  旧・啓徳空港の先端を船は進んでいく。 前方に觀塘碼頭が見えてきた。  觀塘碼頭に到着。 左側の船員さんがスイッチを操作し、渡し板が下ろされる。 もはやセーラー服どころか、制服や作業服すら見る影もない。  あらためて乗ってきた船を眺める。 もうこんなちっこい船になってしまいました・・・。 だがこの先、もっと・・・。  觀塘碼頭の建物。 高架道路が覆いかぶさり、ぜんぜん目立たない。 奥に「往北角」と看板が出ているけど、外からはわかりにくいよ。  さて、次は西灣河行きに乗り換えよう。 ＨＯＭＥ 【その３】へ戻る 【その５】へ続く 船・バス等 香港 |
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