2008.4  



 

ジャカルタ(現在の気象状況)

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ジャカルタの電車に乗ろう

■その7 EKONOMIの電車に乗車  【インドネシア】


☆ジャカルタの在来電車に乗車。

EKONOMIというジャカルタの近郊区間を走る普通電車。
日本の中古電車が走る前は主力の電車だった。
その電車は多くがメンテナンスが悪く、ボロボロの状態。
しかも運賃が安いので、ラッシュ時には殺人的な混雑に。
開けっ放しのドアからは人がはみ出し、屋根にも乗車。
とてもじゃないが乗れたものじゃない。
今回は空いている時間帯を狙って乗車してきました。


前回の「元・東京メトロ東西線に乗車」からのつづき。
ここはMANGGARAI駅。
これからJAKARTA KOTA駅まで帰らなくてはならない。





JAKARTA KOTA方向へEKONOMIの電車が入ってきた。
EKONOMIには行き先表示が付いてない。
ホームに案内放送はあるけど、インドネシア語はちんぷんかんぷん。
だけどこっちの方向なんだから、JAKARTA KOTA駅に行くよな・・・。
と、この時は勝手に思っていた。





電車に乗ったけど、なかなか発車しないな。
そんなことを思っていたら、「流し」のお兄ちゃんが乗ってきた。
1曲歌い終わると、チップの回収に車内を回る。
この他にも、物売りに物乞い、色々な人が電車の中を歩き回る。





パアーーン♪

電車のタイフォンが発車の合図。
ん? おかしいぞ。
聞こえてきたのは、JAKARTA KOTA駅とは逆の先頭車からだ。
電車がゆっくり動き出す。
行きたい方向とは逆方向に。

ヤバイッ!

急いで電車から飛び降りる。
ドアが開きっ放しでよかった。
そして次はちゃんと隣の人に、「JAKARTA KOTA?」って聞いてから乗車。
そろそろ最終の時間だし、乗り間違えたら大変。


開きっ放しのドアから夜景を眺める。
落ちないように、手すりをしっかり握って。





反対側のドアは・・・(lll゚Д゚)ヒィィィィ

両側に開くから2枚のドアがあるのが基本。
1枚は開いたまま、もう1枚は閉じた状態。
しかも傾いて。

で、窓ガラスは割れているし。
でも誰も気にしない。
これが普通。





車内は半分しか蛍光灯が点灯していない。
その半分というのが「前後半分」・・・。
この状態に物売りと物乞いがプラス。
それもひっきりなしに。
殺伐って言うか、なんて言うか・・・。
日本の中古電車が、いかに安全で快適か。





JAKARTA KOTA駅に到着。
隣の車両は真っ暗。
これでも地元の人は平気で乗っている。
こんなの怖くて乗れんわ。
ちなみにドアはあの位置で止まってます。





乗ってきたこの電車、実は日本製。
1986年(昭和61年)〜1987年(昭和62年)に製造され輸出されたもの。
日頃のメンテナンスの大切さを感じる。





翌朝、再びJAKARTA KOTA駅へ。
この電車は1994年(平成6年)〜2001年(平成13年)頃に製造。
ボンバルディア社など海外メーカーの主要機器をインドネシアで組み立てた。
新しい電車だけど、やっぱり冷房は無いしドアは開きっ放し。





わざわざそんな所から乗らなくても・・・。





ドアの下にぶら下がっている、横長の板がステップ。
だけど、斜めになっていて役立たず。
本来はドアと連動していたらしい。
ドアが閉まった時は収納され、開くと板が手前に倒れてきてステップに。
現在はご覧の有様。
これじゃ、足を乗せても滑り落ちるだけ。
ちなみに他の電車も同じ状態。



車内にはプラスチック製のベンチが並ぶ。
ぱっと見はキレイに見えるけど・・・。
床のシートは、よれて波打っているし。
ドア上のカバーは、ネジがはずれてブラブラしているし。
手すりを留めるネジがなくなっていて、グラついているのもあるし。

※注意※ 周りをよく観察してからさわること。





折返しBEKASI行きとなって発車。
駅を出ると、あちこちで線路脇から煙が上がっている。
なんでこんな所で焚き火をするのか・・・?
日本だったら電車が止まるよ。





KAMPUNG BANDAN駅で下車。
上に鉄橋が通っているのが見える。
この鉄橋を通っているのはTANJUNG PRIOK線。
インドネシアでは珍しい立体交差の駅だ。





KAMPUNG BANDAN駅の辺りは水はけが悪いらしい。
線路も水浸し。
日本なら運転規制。
ここでは通常運転。





次は上を跨いでいる線路とホームを見に行く。
階段を登ってホームに出ると、線路は草ぼうぼう。
現在、ここに列車は走っていない。
でもなぜかホームでは屋台が営業中。





屋台のおばちゃんが写真を撮ってくれと言う。
もちろんだよ、喜んで!
パシャ。
どう?
うまく撮れてる?

後ろでは仕込みの最中。
列車が来ないのにお客さん来るの?





お客さんの心配は無用だよね。
だって近くに家がたくさん建っているんだから。

線路の上に Σ(´Д`lll)

いくら列車が来ないからって家を建てるか?
しかもここ、高架線の上だよ。





下のホームに戻ってと。
JAKARTA KOTA行きが停車中。
なんか顔を殴られたような感じになっているけど。





EKONOMIの電車は4両編成が基本。
それを2本つなげた8両編成での運転も多い。
この写真はその連結部分。
で、目線が行くのはやっぱりドア。
こんなんじゃまともに乗れないじゃん。
その後ろの運転席のドアも開きっ放し。





運転席を覗いてみたら、そこは廃墟だった。





再びJAKARTA KOTA駅。
これからまたMANGGARAI駅に向かう。
右側の電車は元・東急田園都市線。
安全快適な田園都市線に乗りたいけど、MANGGARAI駅は通過。
左側のEKONOMIに乗る。
この電車も日本製。
1976年(昭和51年)〜1984年(昭和59年)に製造、輸出されている。

ところで、右側はいつの製造?
答えは1975年(昭和50年)製。
こっちの方が古い電車!





今度のEKONOMIの車内はこんな感じ。
座席は簡素なベンチ。
天井にぶら下がっている箱は扇風機。
乗ったこと無いけど、護送車ってこんな感じ?





MANGGARAI駅に到着。
ホームは屋台がいっぱい。
さて、出口に行かなくちゃ。





←KELUAR

これは出口の案内表示。
ここに踏切があり、線路を渡って改札口に・・・、

行かれないじゃんっ Σ(´Д`lll)

電車がジャマして渡れないよ。
動く気配もないし。





そんな時はね、電車に乗りましょう。
そしてこちらから飛び降りてください。
くれぐれも電車に轢かれないように。
左右はよく確認してください。
それから、足元も悪いですからね。





さっき飛び降りたのは、そこのドア。





こんな感じで、いくつもの困難を乗り越えて電車に乗るのです。


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