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門司港に行こう
■その1 九州鉄道記念館@ 【福岡県】
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2003年(平成15年)8月9日、北九州の門司港駅近くに開館した九州鉄道記念館。
1942年(昭和17年)に本州と九州を結ぶ関門トンネルが開通するまで、ここ門司港が九州の鉄道の玄関口だった。
その門司港にあった九州初の鉄道、九州鉄道(明治40年に国有化)の本社社屋が九州鉄道記念館に改装されている。
1914年(大正3年)に完成し、現在も現役の門司港駅から九州鉄道記念館へ行こう。

門司港駅から程近い九州鉄道記念館の入口へ。
隣は門司港駅の留置線で、現役の電車が休んでいる。
建物の中で保存されているのは9600形蒸気機関車。
初めて本格的に量産された国産の貨物用蒸気機関車で、1913年(大正2年)から製造が開始された。
保存されている59634号機は1922年(大正11年)製造。

C59形蒸気機関車。
1941年(昭和16年)製造開始の幹線旅客用蒸気機関車だ。
保存されている1号機は東海道・山陽本線の特急・急行列車で主に使用され九州に転属、九州でも特急列車の牽引に使用された。
1965年(昭和40年)廃車。

EF10形電気機関車。
1934年(昭和9年)製造開始の貨物用直流電気機関車だ。
最初は東海道本線や中央本線、上越線などで活躍し、1942年(昭和17年)開通の関門トンネルにも投入された。
保存されている35号機は関門トンネル用に製造された機関車で、戦後には塩害対策で外板がステンレスに張り替えられた(茶色に塗装)。

ED72形電気機関車。
1961年(昭和36年)製造開始の旅客用交流電気機関車だ。
当時の旅客列車は暖房に蒸気が使用されており、ED72形には蒸気発生装置が搭載されている。
このため機関車の全長が長くなっている。
保存されている1号機は試作機で、ヘッドライトが通常の形と異なる。

キハ07形ディーゼルカー。
1934年(昭和9年)製造開始の機械式ディーゼルカー。
機械式とは、マニュアル式自動車と同じようにクラッチを使用してギアを進める方式。
元々はキハ42000形ガソリン動車で、ガソリンエンジンを積んでいた。
しかし戦中の燃料統制で運転できなくなり、戦後一部の車両が国内で産出する天然ガスを使用した天然ガス動車に改造されている。
その後全車両をディーゼル機関に換装、1957年(昭和32年)に国鉄の称号改正でキハ07形と改称された。
保存されているキハ07
41は1937年(昭和12年)にキハ42055として製造、1952年(昭和27年)にディーゼル機関へ換装したときキハ42540に改称している。
晩年は恵良駅(大分県)と肥後小国駅(熊本県)を結んでいた宮原線(1984年廃止)で使用され、1969年(昭和44年)廃車になった。

この車両は車内の見学が可能。
ただし土足厳禁!

車内は床も壁も板張り。
白熱灯の照明もいい雰囲気だ。

運転席に並ぶ計器類。
床に設置されたクラッチやギアレバーも見える。
日本の自動車は右ハンドルだけど、鉄道車両は左ハンドル。
だからギアレバーも右手と、自動車とは逆の位置に付いている。

485系電車。
1964年(昭和39年)に481系交直両用特急形電車として製造開始。
西日本向けの481系(直流1500Vと交流20000V60Hz対応)と東日本向けの483系(直流1500Vと交流20000V50Hz対応)、全ての電源対応の485系がある。
ただし、モーターの無い車両はすべて「481」の番号が使用されていた。
保存されているクハ481
603は1969年(昭和44年)にクロ481
5(グリーン車)として製造され、首都圏と東北地方を結ぶ特急列車で活躍。
その後、1963年(昭和58年)に九州へ転属の際に格下げ改造と改番がされた。

車内は簡易リクライニングシートが並ぶ。
(座席は14系客車のものを転用。14系客車の旅行記はコチラ)
簡易リクライニングシートとは、背ずりがリクライニングするのだけれど、体重を掛けていないとバネの力で元に戻ってしまうシート。
体の位置を直そうと背中を浮かせると「バタンッ」と戻ってしまうのです。

ちゃんとトイレの中まで見られるようになっていた。
使われないようにアクリル板でカバーしてます。

581系電車。
1967年(昭和42年)に製造開始した交直両用特急形電車。
日本初の寝台電車で、寝台電車自体が世界で数例しかない。
この581系電車は寝台だけでなく、昼夜兼用の構造を持っているのが特徴。
保存されているクハネ581
8は1967年(昭和42年)製造、寝台特急「月光」(新大阪〜博多)と昼行特急「みどり」(新大阪〜大分)で使用開始された。

日中はこのようなボックスシートで使用する。
窓は二重窓で、ガラスの間にブラインドが入っている。
網棚の後ろの大きく張り出した部分は中段と上段のベッド。
夜は座席の背ずりの上にこれを下に降ろして寝台をセットする。

下段のベッドをセットした状態。
ボックスシートの座面を前に引き出すとこうなる。

しかし車内全体を見てみると寝台電車とは程遠い雰囲気。
なんで通勤電車のようにロングシートや吊り革が?
実はこの車両、1984年(昭和59年)に581系を改造した715系近郊形電車。
ボックスシートをいくつか残してロングシートと吊り革を設置、片側1箇所だった扉も増設、トイレは1箇所を残して閉鎖し、洗面台にはカバーをした。
長崎・佐世保線の普通列車に使用され、1998年(平成10年)までに全車引退した。

415系電車。
1971年(昭和46年)に製造開始した交直両用近郊形電車。
おっと、これは保存車両ではなくて現役の電車。
たまたま保存車両の隣の線路に停まっていたのです。
ただピンク色のこの電車は国鉄時代のリバイバル塗装。
4両編成1本だけの貴重な電車です。

次は本館の展示施設へ!
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