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嘉義(現在の気象状況) |
☆世界三大登山鉄道の一つと呼ばれる阿里山森林鐵路。 嘉義駅から阿里山駅まで、約70kmを結ぶ阿里山森林鐵路。 日本統治時代に阿里山の豊富な森林資源を搬出するために建設された。 1906年(明治39年)に建設が始まり、1908年(明治41年)に一部完成。 その後路線を伸ばしていき、本線部分が全通したのは1914年(大正3年)。 始発の嘉義駅は標高30mだが、阿里山駅は標高2216mにもなる。 その高低差をループ線やスイッチバックをいくつも通って越えていく。 この険しい道のりを走っていくのは軌間762mmの小さな列車。 全席指定席の阿里山号が約4時間かけて山を登っていく。 嘉義駅で阿里山号の指定券を買おう。 台鉄と共同使用駅だけど、窓口は別にある(以前は台鉄で売っていた)。 今回はインターネットで予約しておいたので、乗車券の引換えをする。 ここでは乗車券とは別に阿里山の入山料も支払う。 嘉義駅の駅舎の中へ。 高くて湾曲した天井が特徴的。 1933年(昭和8年)に落成した、日本統治時代の建物だ。 東京の上野駅(昭和7年落成)と同世代になる。 台鉄と共用の改札口を入り、1番線ホームを右へ。 その1番線ホームの端っこに阿里山森林鐵路の乗り場がある。 西部幹線の横を通って回送列車が到着した。 ディーゼル機関車に客車が4両だけの小さな列車だ。 台鉄の区間快車と並ぶ阿里山号。 隣の電車、ホームの人、遠近法を無視したかのような小ささ。 車内は小ぶりなリクライニングシートが並ぶ。 さすがは全車指定席の列車。 冷房付きなので窓は開かない。 こちらは先頭の客車の運転席。 列車が山を登るとき、機関車は下から押すような形で連結。 先頭の客車で機関車を制御できるように運転席があるのだ。 13:25、定刻に嘉義駅を発車。 西部幹線と別れ、右へカーブしていく。 嘉義の市街地を走っていく。 すると線路が増え、使われなくなった車両を置いている所に。 赤い客車は、かつて阿里山森林鐵路で最速を誇った中興号。 嘉義〜阿里山を2時間55分で結んだディーゼルカーだ。 1963年(昭和38年)日本車輌製で、1990年(平成2年)引退。 そのあと機関庫の横などを通って北門駅へ。 ここには1912年(明治45年)に落成した木造駅舎が残る。 中は歴史展覧館として使用されているそうだ。 市街地を抜け、田園地帯を走っていく。 小さな町が見えてきた。 ここは竹崎。 平地区間の最後の町になる。 竹崎駅は標高127m(嘉義から14.2km)。 ここで嘉義行きの阿里山号とすれ違う。 車体に書いてあった行先を見てビックリ。 チョークで書いてあるじゃないか! 竹崎駅を出ると牛稠溪を渡る。 ここが阿里山森林鐵路最長の橋だ。 橋を渡ると、いよいよ山岳地帯へ。 急に山が険しくなってきた。 阿里山号もゆっくりながら着実に勾配を登っていく。 スイスの氷河急行っぽい? だいぶ登ってきたなぁ。 だけど霧で真っ白・・・。 列車が駅でもないところで止まり、そしてバックを始めた。 スイッチバックだ! バックしたまま別の線路に入り、樟脳寮駅に到着。 ここで乗客全員が荷物を全部持って下車し始めた。 樟脳寮駅は標高543m(嘉義から23.3km)。 線路に降りて前の方へ歩いていく。 みんな降りたのは記念撮影のため? だったら荷物を全部持つ必要ないし・・・。 ここからが大変なのです。 続きは後半へ。 HOME 新営の五分車に戻る 森林鐵路後半へ 海外の鉄道 台湾 |
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