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☆観光列車として復活した台湾糖業鉄道に乗車。 かつて台湾南西部を中心に路線を拡げていた台湾糖業鉄道。 その名の通り、サトウキビやその製品を運ぶための産業鉄道である。 旅客輸送を行う路線もあり、「糖鉄」と呼ばれていた。 軌間は762mmで、一部路線は台湾鉄路直通貨物のために三線軌条もあった。 基本は標準軌(1435mm)の約半分であることから五分車 との名前も。 そして業績不振のためほとんどの路線が廃止されてしまった。 だが現在は数箇所で観光鉄道として復活運転がされている。 この日は五分車をハシゴするため台北駅から台湾新幹線に乗車。 まずは台中駅に向かった。 台湾新幹線台中駅と接続する西部幹線新烏日駅。 在来線は台湾鉄路管理局(台鉄)が運営している。 新幹線の駅は立派なのに在来線はいまだに仮駅舎。 土台と外壁は完成しているのに、中味は仮設のままだった。 新烏日駅からは集集線直通の車呈行き区間快車に乗車。 この車両は日本製のディーゼルカーだ。 先頭の左側は運転席。 右側は客席。 大人も子供もかぶりつき! もちろん私も先頭からの眺めを堪能させてもらおう(^−^) するとあることに気が付いた。 やけに線路の脇で三脚を立てている人が多いことに。 何か特別な列車でも走るのか? 区間快車が彰化駅に入線しようとしたとき、正面に黒い物体が。 煙が出ているぞ。 SLじゃないか! わずかな停車時間だけど、急いでSLの先頭へ。 停車していたのはCK12型蒸気機関車が牽引する特別列車。 日本のC12型蒸気機関車の台湾版。 戦前に日本で製造され、台湾に投入したSLだ。 彰化駅で出会った日本製蒸気機関車とは一瞬でお別れ。 区間快車はさらに南下していく。 そして員林駅で下車。 員林駅は高架工事が始まったところ。 この味のある駅舎ももうすぐ過去のものになるかも。 渓湖へ行くバス乗り場は駅から少し離れている。 駅前の道を北に向かって歩いていると日本でもおなじみの店が。 「パチソコ」 駅から歩いて5分ほどで和平路にある員林客運の員林站に到着。 まずは自動券売機で切符を購入。 紙幣は使えないので小銭の用意を。 なぜか自動券売機の横の扉が開きっぱなし。 中には仏壇。 これは商売繁盛? それとも交通安全? 鹿港行きのバスに乗車。 乗り場に「鹿港」「渓湖」と漢字で書いてあるので安心。 ちなみにバスは1時間に2本。 員林から渓湖までは約30分。 バスを降りたら彰水路を南へ。 ガソリンスタンドの隣の建物に大きなSLの絵が。 実はこの建物、製糖鉄道の機関庫だ。 この先が製糖工場の入口。 ここが製糖工場「渓湖糖廠」の入口。 1919年(大正8年)に操業を開始し、2002年(平成14年)操業停止。 受付があるけど、この日はフリーパス。 入口からまっすぐ行くと踏切があり、その先が工場の建物。 中は無料で見学できるので、ちょっと寄ってみよう。 でっかい歯車が並ぶ。 これでさとうきびを搾ったそうだ。 その上のクレーンには「安全第一」。 日本も台湾も同じなんだなぁ。 ここはさとうきびから搾った汁を煮詰めるところ。 1つ1つが大きいし、数も多い。 他にも工場の中を見て回れます。 次は工場の敷地内を見学。 この大きなコンベアーみたいのは、さとうきびの刈り取り機。 刈り取り機の車庫の裏は製糖鉄道の機関庫。 さっきのガソリンスタンドの隣だ。 中には使われなくなったディーゼル機関車が何台も置かれていた。 手前のは現役かも。 機関庫から延びる線路にも使われなくなった機関車や貨車が。 ボロボロになったディーゼルカーもあった。 製糖鉄道の路線の一部で旅客営業をしていた頃の車両だ。 バスで来た員林〜渓湖にも路線(員林線)があり、旅客営業をしていた。 もう1つの機関庫へ。 ここには古い蒸気機関車が3両。 その後ろにはボイラーを挟んでディーゼル機関車が1両。 以前は観光列車を牽引していた牛柄の機関車だ。 そして横にはいらなくなった軸箱の山があったり。 次はいよいよ現役の蒸気機関車に対面。 そして乗車だ! HOME 烏来台車に戻る SLに乗車する 海外の鉄道 台湾 |
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