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☆復活した製糖鉄道の蒸気機関車。 小さなディーゼル機関車が牽くさとうきび列車が活躍していた台湾糖業鉄道。 その昔は小さなSLが活躍していた。 SLは引退し、そして台湾糖業鉄道の路線自体も廃止されていった。 しかし渓湖の製糖鉄道 が観光鉄道として復活して数年後、SLも復活した。 復活したのは2007年(平成19年)、ベルギー製の346号蒸気機関車だ。 製糖工場の脇に置かれた346号。 SL列車が運転されるのは土曜・休日、11:20と14:10の2本。 製糖工場に設置された駅から王功線濁水信号所まで、3.5kmを往復する。 発車時刻が近付いてきた。 貨車を改造した切符売場で切符を購入。 11:00ころ、工場前の踏切が鳴り、トロッコ列車が帰ってきた。 先頭のディーゼル機関車は日本の日立製。 後ろのトロッコ客車は、さとうきびを積んでいた貨車を改造したものだ。 ディーゼル機関車が奥の側線に引き上げていく。 そしてSLが入換作業を開始。 客車の前に連結される。 そのころ、改札口の前は長蛇の列。 改札口を抜け、いよいよ乗車! SLの中では機関士さんが石炭を釜に投入中。 SLの後ろ2両は乗車禁止。 熱くて危険ということだろうか。 仕方が無いので、ずっと後ろの客車に乗車。 車内はベンチが外向きに設置された簡単なもの。 長い汽笛が鳴り、発車!! SLから吐き出される煙で辺りは真っ白。 大きな踏切を渡る。 旗を持った踏切係のおじさんもこちらに手を振ってくれた。 田園地帯をSLはゆっくり走る。 王功線の線路は複線。 現在は片方の線路しか使われていない。 現役当時は毎日多くの列車がここを走っていたのだろう。 使われなくなった線路の一部は、遊歩道になっているところも。 旧濁水渓の鉄橋を渡る。 ここを渡ればもう少しで折返し地点だ。 周りは何も無い田んぼの真ん中。 濁水站と書かれた小屋の横に停車。 ここが折返し地点の濁水信号所。 濁水信号所まで約20分。 ここで10分程度の休憩時間。 線路脇に屋台やトイレがある。 みんな列車から降りてきた。 屋台の後ろにある看板に注目。 「渓州」「王功」「漢寶」の文字。 これは線路の分岐の案内標識。 手書きだけど、道路にある案内標識と同じのが線路にもある。 これは製糖鉄道の路線が複雑すぎて、職員が迷ってしまうからだとか。 みんなSLの前で記念撮影。 そのSLの前に続く線路。 この線路はどこまでも、どこまでも延びていく。 最終的には台湾南部の高雄まで繋がっていたのだ。 SLを客車の反対側に付け替えた。 今度は後ろ向きでの運転。 帰りはSLのすぐ後ろの客車にも乗車OK。 SLの顔を見ながら製糖工場に帰ろう。 ゴトゴト揺れながら、ゆっくりゆっくり進む。 速さは自転車より遅いくらい。 製糖工場が見えてきた。 放置された貨車の横を通り、工場の中へ。 工場の構内をゆっくり進む。 この踏切を過ぎれば終点だ。 1時間弱の旅を終て帰ってきた。 あっという間のSLの旅だった。 で、あっという間にSLも切り離されてしまっていた。 奥の側線へと引き上げていくSL。 製糖鉄道の旅を終えたら、食べなくちゃいけないのがアイスクリーム。 製糖工場の名物なのだ。 パッケージは五分車の絵。 列車を降りて出口に行くと売店があり、そこで売ってます。 アイスを食べたら、次は新営にある五分車に乗りに行こう。 HOME 渓湖までの道のりに戻る 新営の五分車へ 海外の鉄道 台湾 |
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