大きな地図で見る
新潟(現在の気象状況)
|
|
|
キハ52快速べにばな号に乗ろう
■その1 新潟→越後金丸 【新潟県】
|
快速べにばな号は新潟駅と米沢駅を白新線・羽越本線・米坂線を経由して結ぶ列車。
この快速列車にはキハ52形という古いディーゼルカーが連結されていることがある。
かつて国鉄〜JRにキハ20系と呼ばれるディーゼルカーがあった。
この系列は1126両が製造され、北海道から九州まで全国のローカル線を走っていた。
昭和のローカル線といえば、この系列のディーゼルカーだった。
そのキハ20系の1グループが今回乗ったキハ52形。
キハ52形は1958年(昭和33年)から1966年(昭和41年)にかけて112両が製造されたディーゼルカー。
キハ20系のほとんどが廃車になった今、JR線で残るのはキハ52形の10両だけ。
(他にキハ20形が茨城県のひたちなか海浜鉄道に1両、岡山県の水島臨海鉄道に4両、JRから譲渡されて今でも現役)
キハ52形10両のうち、7両が新潟地区を中心に走っている。
実はこの7両は今年度中の引退が決定済み。
引退間近のディーゼルカーに乗って、ローカル線の旅を楽しんできました。
新潟駅2番線ホームに2両編成の快速べにばな号が入線してきた。
先頭車両は期待通りキハ52形!
よかったぁ、目的の車両に乗れて。
古い車両には似合わない塗装だけど・・・。
まあ、仕方ないか。
行き先と車両ナンバー。
車内は壁の張替えや座席の交換などのリニューアル済み。
だけどこのキハ52形にはクーラーが無い。
扇風機が暖かい空気をかき回している。
後ろの車両は冷房車。
しかしこの暑さも目的の1つ。
冷房車に乗るつもりはないっ!
今日は窓を開けてローカル線を楽しむのさ。
キハ52形の魅力の1つが窓全開!
最近は窓が半分しか開かなかったり、まったく開かない車両ばかりになってしまった。
自然の風を受けて景色を眺めるのが今日の楽しみ。
新潟駅を発車。
上越新幹線(車庫線)の高架と並走する。
阿賀野川を渡る。
『SLばんえつ物語』号の車窓から見た阿賀野川とは、まったく別の表情。
田園地帯を列車は駆け抜ける。
坂町駅に到着。
白新線・羽越本線を走ってきた快速べにばな号は、ここから非電化の米坂線に入る。
そして種別と列車名はそのままだけど、米坂線内は各駅停車に。
ここで運転士さんも交代。
複線の羽越本線と分かれて右へカーブしていく。
米坂線に入ると左側に磐梯朝日大橋が見えてきた。
ここから先は荒川に沿って走っていく。
この朝日磐梯大橋の付近は紅葉の名所。
最近は秋に鮭の遡上も見られるという。
そして、この辺りに花立駅(1995年廃止)があった。
列車は荒川と国道113号線に沿って走る。
越後片貝駅に到着。
たくさんの人たちが列車を待っていた。
なぜこんな無人駅に?
これはローカル線体験乗車が入ったバスツアーの団体。
しかも「体験乗車」だから、乗るのは1駅だけ。
ガラガラだった車内が一気に満席となって発車。
荒川の渓谷とからみあいながら進んでいく。
国道の赤い橋は金丸大橋。
緑の中に赤がよく映える。
美しい景色だなぁ。
バスツアーの皆さ〜ん、ちゃんと見てる?
おしゃべりに夢中の人が多いけど。
山が少し開けてきた。
添乗員さんがツアー客の皆さんに「もうすぐ降りますよー」と、車内を行ったり来たり。
越後金丸駅に到着。
ツアー客の皆さんが降りていった。
記念に列車の写真を撮る人もなく、全員あっさりと改札口へ。
ローカル線に興味がある人はいなかったか・・・。
ツアーに含まれているから仕方なく乗ったのね。
この越後金丸駅は新潟県最後の駅。
これから快速べにばな号は県境を越えて山形県へ。
|
|
|